二年前に両親が突然亡くなり、弟三人の面倒を一人で見ている柚木家の長男で高校教師の隼(藤原大祐)。ある日、クールな次男・尊(大野遥斗)とは対照的な性格の三男・湊(山口暖人)が、忙しい隼を気遣って隼の目覚まし時計を止めてしまう。翌朝、湊は隼に代わって朝食を作ろうとするのだが、黒焦げ。隼がそのことに気づき、湊とケンカになってしまう。一方で四男・岳(永瀬矢紘)は登校途中で何かをじっと見つめていた…。
次男・尊(大野遥斗)は優秀で、今日も学校で表彰されているが、11か月年下で同学年の三男・湊(山口暖人)は何かと尊と比較されることがおもしろくない。一方、四男・岳(永瀬矢紘)はお向かいに住む虎次郎(イッセー尾形)にある思いを打ち明けていた。ある日、岳が両親との思い出の地に行きたがっていることに気づいた湊。岳のことを溺愛している湊は、他の兄弟には知らせずに、1人で岳を思い出の地に連れていくと宣言する。
四男・岳(永瀬矢紘)を連れて両親との思い出の地に向かった三男・湊(山口暖人)は、途中で道に迷いつつも何とか目的地にたどり着く。一方、長男・隼(藤原大祐)と次男・尊(大野遥斗)は二人がいなくなったことに気づく。お向かいに住む霧島家の咲(臼田あさ美)が警察官ならではの洞察力で二人は誘拐されたと推理するが…。一方で湊は、人混みの中で岳とはぐれてしまう…。
長男・隼(藤原大祐)と次男・尊(大野遥斗)は、弟二人がいるであろう両親との思い出の地へやってきた。一方、三男・湊(山口暖人)は、はぐれてしまった四男・岳(永瀬矢紘)を見つけられずに途方に暮れていたが、そこに次男・尊(大野遥斗)が現れ、思わず抱き着いて尊に助けを求める。その時、迷子を呼び出すアナウンスが流れるが、何とそれは岳が頼んだもので、迷子の湊に呼びかけたものだった。
四男・岳(永瀬矢紘)の親友は、お向かいの霧島家に住むおじいさん・虎次郎(イッセー尾形)だ。祖父と孫のような年の差の二人が親友になったのは、2年前に四兄弟が両親を突然亡くしたあとのことだった。その頃、まだ大学生だった長男・隼(藤原大祐)は、弟たちに今までと同じような生活をさせようと無理をしていた。ある日、岳が幼稚園から帰宅すると隼がおらず、仕方なく扉の前で待っていると、虎次郎から声を掛けられる。
長男・隼(藤原大祐)の友人・宮本(前田旺志郎)が柚木家にやってきて隼を合コンに誘う。隼は行きたがらないが、たまには息抜きが必要だと三人の弟たちに背中を押されて行くことにする。合コン当日、隼は玲菜(片岡凛)という女性と意気投合し、後日、玲菜が家に遊びに来ることになる。自宅で作ってきたという玲菜の手作り料理に感心する湊(山口暖人)と岳(永瀬矢紘)だが、尊(大野遥斗)だけは怪訝そうに玲菜を見つめていた。
玲菜(片岡凜)がお金目当てで隼(藤原大祐)に近づいたと分かった弟たちだが、隼は玲菜のことを信じて疑わない。困った弟たちは、お向かいの咲(臼田あさ美)に相談する。そして、咲が変装して隼の恋人のフリをし、隼と玲菜のデートをぶち壊そうということになる。自信満々の咲だが、不安を感じた弟たちは、自分たちも隼のデート現場へ向かうことにする。そしていよいよ咲が、玲菜と食事をする隼に話しかけるが…。
隼(藤原大祐)が教師を目指したのは、小学生の時。売れない小説家の父・春一(杉浦太陽)と家庭を支える母・千恵子(山口紗弥加)との三人で暮らしていた隼にある日、「家族」をテーマに作文を書くという課題が出るが、隼はそれがどうしても書けない。働かない父に対する不満があったからだ。あることがきっかけで春一にいら立ちをぶつけてしまった隼は後悔するが、担任教師の市川(平原テツ)がそんな隼に声をかける。
湊(山口暖人)の親友は、向かいに住む霧島家の長女・宇多(泉有乃)。二人は数年前のある出来事をきっかけに親友になった。ある日、宇多が同級生から告白される。最初はそのことを喜んだ湊だが、隼(藤原大祐)から、もう今までのように宇多とはいられなくなるのではと言われ、落ち込んでしまう。一方、尊(大野遥斗)はそんな湊と宇多を複雑な思いで見ていた。なぜなら、実は尊には誰にも言えない秘密があったのだ。