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交換(トレード)してえなァ

ブロック大会決勝戦を前に緊迫する投馬と二階堂。ケンカする気満々の投馬だったが、二階堂はそれをスルーしてさっさと帰ってしまう。迎えたブロック大会決勝戦。ここ一番の集中力と執念でまさかの完封勝利を収めた二階堂は、投馬と走一郎に「自分がこのチームのエースだ」と宣言する。色々あったが、とにかく20年ぶりに都大会出場を決めることが出来た明青学園中等部野球部。だがその前に期末テストがあった。駒から音美とのデートをかけてテストの点数勝負を挑まれる投馬。本人は断るが、走一郎がOKしてしまう。結果、全力で勉強した投馬はクラスで5位に入り、見事に駒に勝利する。本気を出した投馬を褒める走一郎の様子を見て、音美も機嫌がいい。テストが終わり、改めて都大会一回戦の相手を研究する投馬と走一郎。相手のエースは、一級品のカーブを決め球に持つ男・西村拓味。予選でほとんど点を取られていない強敵だった。一方、明青学園の背番号1・二階堂は、最近は全然練習に出てこない。試合前日、やっと顔を出した二階堂は一言の侘びもない上、いつにも増して球威もキレもない。そして始まった一回戦。ところが試合時間になっても二階堂は姿を現さず、マウンドには控えのピッチャーがあがる。だが相手も、長く低迷が続いている明青学園を舐めているのかエースを温存してくる。ならば今のうちに取れるだけ点を取るしかないと張り切る投馬たちは、見事先制点を奪取。が、あっという間に同点に追いつかれ、そのまま一気に逆転される。それでも駒のバットで再び逆転すると、ついにマウンドに相手エース・西村を引きずり出す。その後もちょっとずつ点を返されるが、投馬と走一郎の活躍で辛うじてリードを守り続ける。そんな二人の実力を認めた西村は、マウンドで「交換(トレード)してくれねえかなァ」とつぶやきながら本気の勝負を挑んでくる。白熱する好ゲームはいよいよ後半に突入。その時、投馬と走一郎はスタンドにOB会長の姿を見つける。嫌な予感がしてベンチを見ると、そこにいたのは背番号1を付けた二階堂だった。当然のように投手交代は行われ、マウンドにあがる二階堂。迎えるバッターは相手の4番西村。しかし二階堂のボールは、フルスイングした西村のバットに当たり、遠い夏空に吸い込まれていった。同点に追いつかれた明青学園。ここからが本当の勝負だ?

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