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似てると思わないか?

両校無得点のまま接戦が続く明青学園と東秀高校の準決勝は、延長戦に入っても互いに譲らず、ともに無得点のままだった。 十二回の裏、マウンドに向かう投馬の背中を見ていた春夏は、限界を超えて投げる投馬を一度は交代しようとした大山監督に、代わりに誰を投げさせるつもりだったのかを訪ねる。 投馬がマウンドを降りた時点でこの試合は終わりだと考えていた大山の脳裏に、かつて似たような状況で貧乏くじを引いたピッチャーの姿がよぎっていた。 それは20数年前、当時の明青学園のエースで走一郎と音美の実の父親である澤井がケガして病院に運ばれた後を引きついでマウンドにあがった投馬の父・英介の姿だった。 一方、マウンドに上がった投馬は試合中に急速に進化を遂げていた。 次々と東秀のバッターを打ち取ってゆく投馬のフォームは、いつの間にか体に負担のかからない理想的な投げ方に。それは、左右を逆にすればほとんど三田と同じフォームだった。 だが三田もまた延長に入ってから更に凄みを増していた。その剛腕の前に、一人のランナーも出すことの出来ない明青学園。 この試合は、怪物として騒がれた三田の、間違いなく高校時代のベストピッチだった。 双方ともに譲らず、熱戦を繰り広げる両チームだったが、回が進むにしたがって元々は明らかにチーム力が落ちる明青学園の守備が乱れ始める。 十四回裏、エラーが重なって一死一、三塁の大ピンチで東秀の三番打者を迎える投馬。 だがこのシチュエーションは、七回裏にダブルプレーに打ち取ったときと全く同じだった。 そして東秀の三番・加賀の打った打球は、あの時と同じくまた投馬のグラブに収まる。 ピッチャーライナーで二死。そして飛び出したランナーを刺そうとサードに投げる投馬。 しかしボールは大きくそれ、サードランナーがサヨナラのホームを踏んで試合は終わった。 それから数日、誰も居ない家で一人で古いビデオを見る投馬。それは、明青学園の伝説のエース・上杉達也が甲子園を制覇した試合だった。 母親が亡くなった後、父の英介と一緒に繰り返し何度も見た上杉達也の姿は、幼い投馬の心に深く焼き付いていった。 やがて走一郎と音美と家族になり、父親たちの思いも引き継いだ投馬。 投馬と走一郎の甲子園への夢は続く。

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  • Originally Aired September 28, 2019
  • Runtime 25 minutes
  • Network YTV (JP)
  • On Other Sites IMDB
  • Notes Is a season finale
  • Created October 6, 2019 by
    Administrator admin
  • Modified September 16, 2023 by
    gedion82xik