去年7月、二人の日本人登山家が世界第二の高峰・K2で遭難した。平出和也と中島健郎。二人は登山界最高の栄誉・ピオレドールを3度受賞。日本を代表するアルパインクライマーだ。彼らが挑んだK2は“非情の山”とも呼ばれ、その西壁は人類に残された8000峰最後の課題の一つ。標高差3000m、平均斜度45度、岩と氷が入り組む巨大絶壁。彼らはなぜ、過酷な“未踏の壁”に挑んだのか?二人の登山家の魂の軌跡を描く。