改編自1957年2月至1958年2月日本第一次派到南極昭和基地的越冬觀測隊發生的真實故事.
原案是越冬觀測隊員北村泰一的著作「南極越冬隊太郎次郎的真實」.
故事發生在昭和30年(1955年)間,戰後10年左右,日本為了奪回失去的自信,人們不顧一切地拚命工作,想要重新恢復經濟。但是,世界各國都給日本貼上了「模仿之國」、「戰敗國」的標籤。當時,世界各地關於觀測地球的活動很活躍。以美國、蘇聯為中心的戰勝國成立了國際地球觀測年特別委員會,計劃在未知的大陸南極進行觀測。作為亞洲唯一參加該計劃的國家日本承受著「戰敗國日本」的罵聲,於是被分配到的觀測地點是被稱為「幾乎不可能登陸」的場所:哈拉爾王子海岸(Prince Harald Coast),那裡零下50度,充斥著每秒風速100米的暴風雪,是最惡劣的地方,完全不被世人所期待。
Set in the 1950's, a Japanese Antarctic research exploration team and 19 dogs that accompanied the team are stationed at the Showa Base in Antarctica. After a year, the exploration team is ordered to withdraw from the Antarctic station due to severe weather conditions. The dogs have to be left behind. The following year, the next team arrives at the Showa Base station and a miraculous reunion occurs between a dog handler accompanying the new tean and two dogs, Taro and Shiro, that are brothers.
物語は、昭和30年代。戦後10年を過ぎた頃、日本は失いかけた自信を取り戻すべく、人々はがむしゃらに働き、経済を立て直していた。しかし、世界からは 「 マネをする国 」 「 敗戦国 」 とレッテルが貼られていた。その頃、世界各国で地球観測の動きが活発になっていた。アメリカ、ソ連など戦勝国を中心に 「 国際地球観測年特別委員会 」 が設置され、未知の大陸 「 南極 」 観測が計画される。アジア諸国で唯一参加を表明した日本は、「 敗戦国の日本 」 に何ができるんだと世界から罵倒され、そして、日本に割り当てられた観測場所は、“インアクセサブル・接近不可能” な場所だった…。そこは氷点下50度、風速100メートルのブリザードが吹き荒れる最悪の場所、全く期待されていなかったのだ。「 今こそ日本人の底力を見せてやろうじゃないか。日本が外国に頼らず、自分の足で立って生きていく姿を世界に示すんだ 」それまで外国の背中を見つめてきた日本が、世界と肩を並べる時がきた。しかし、国や企業は資金援助には後ろ向きだった。それを後押ししたのは、日本の未来に大きな夢と希望を抱いた子供たちだった。「 僕のお小遣い使って!」 5円玉を握りしめた子供たちからの募金が全国各地から集まったのだ。あの頃のタイガーマスクは日本の未来を信じた子供たちだったのかもしれない。こうして日本の南極観測は 「 国際社会復帰の一大プロジェクト 」 になった。しかし、前人未踏の大陸は南極越冬隊に容赦なく牙をむいた。そんな越冬隊を支え心の拠り所になったのが、19頭の樺太犬だった……。この物語は、日本復活の扉を開くため、そして愛する人の想いを胸に南極大陸に命がけで挑んだ一人の若き学者と、彼と運命を共にした ”同士” 樺太犬の愛と絆のドラマである。