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ナマズの使い

大昔のこと、福島の磐梯山(ばんだいさん)の辺りには、火山がいくつもあって、そのため大変地震が多かった。そして、その磐梯山の頂には明神様が住んでおられた。この明神様、山の頂から遠くの山や海を眺めて、のんびりと昼寝をするのが何よりも楽しみだった。 ところが度々地震が起きるものだから、昼寝をしていると、注連縄(しめなわ)を押さえている石が頭の上に落ちてくる。明神様は、その度に頭にたんこぶを作って大層難儀していた。困った明神様は、磐梯山のふもとの岩穴に住むナマズどんの所へ行った。そして地震が起きる前に、自分に知らせに来てほしいと頼んだ。 さて、その次の日。地震を察知したナマズどんは、飛び跳ねながら山の上の明神様の所に知らせに行った。「明神さま~、明神さま~~、地震が来ま~す!!」こうして、ナマズどんが知らせてくれたおかげで、明神様は頭にこぶを作らずに済んだ。

日本語
  • Runtime 10 minutes
  • Network MBS
  • Created August 3, 2021 by
    nfmalves11326
  • Modified August 3, 2021 by
    nfmalves11326