昭和30年から18年間、日本は毎年10%近い成長を続け、給料も目に見えて上がった。しかし豊かさの代償は大きかった。企業では長時間労働が常態化し、東京は急激な人口流入でゴミがあふれ、川は悪臭を放った。東京五輪に向けた突貫工事が始まると、人命軽視の事故も頻発した。経済至上主義は、生活環境を犠牲にしながら突き進み、各地で公害も発生した。犠牲になりふり構わず突っ走った高度成長の悲しき熱狂の映像記録である。