ヤクザの組長と、その下で動く真犯人。キャップが「やったことになっている」世界線と、やってない世界線。そのあいだにいるのは、古いマンションの老婦人ひとり。覚えていてくれる人がいるかどうかで、人は生きのびたり、終わったりする。僕は、クマの顔を忘れたい。