ニューヨークの国連本部で9日、国連総会の第80回の会期が始まり、23日からは各国の首脳による演説が行われる。第2次世界大戦の終結後に国連が発足してから、ことし10月で80年という記念すべき総会。しかし、ロシアによるウクライナ侵攻やガザ地区の人道危機、国際協調に背を向けるアメリカのトランプ政権など、国際情勢は混迷を極め、国連の存在意義も問われている。世界の平和を目指すはずの国連が機能不全に陥っているといわれるのはなぜなのか。80回の節目を迎えた国連総会の焦点について考える。