通り魔に高校生の妹を殺害された菜摘は、スイーパー・冴羽獠に犯人探しを依頼する。打ち合わせ場所にトップレスバーを指定するスケベで軽薄な獠に、初めは抵抗を感じる菜摘だったが、強盗を圧倒する姿を見て、獠の実力を見直す。一方、菜摘が獠と接触したことを知った犯人は、今度は菜摘を標的にする。しかし、それを予期していた獠は……。
強力な去勢薬を偶然発見したという、遺伝子工学者の美津子からの依頼は、薬の元であるウイルスを軍事目的に転用しようと企む一味から彼女を守ることと、万が一の場合に、製法が知られるのを防ぐため彼女自身を殺害することだった。だが隙を突かれ、美津子は一味に拉致されてしまう。果たして獠は、彼女の依頼を遂行することができるのか……。
ボクサー・荻野俊一が、タイトルマッチを目前にして何者かに殺害される。荻野は以前にも不審な交通事故に遭っていた。彼の主治医で恋人のめぐみは、獠に真犯人への復讐を依頼する。荻野の死で出場権を得たボクサー・稲垣の関与を疑う獠は、稲垣がチャンピオン・三田と接触するのを目撃する。真実を知った獠の怒りの弾丸が、今、放たれる……！
美女失踪事件が頻発している中、獠のパートナー槇村の妹・香が家を出たまま戻らず、槇村は獠に捜索を依頼する。とあるクラブで思いがけず香と出逢った獠は、失踪した友人を探しているという彼女と共に、事件のカギを握る高級ブティック「オルフェ」へと乗り込む。しかし逆に香が人身売買組織に捕らわれてしまい、獠は助けに向かうのだが……。
ある日槇村は、秘められた香の過去を獠に明かす。香は槇村の実の妹ではなかった。翌日に迫った香の二十歳の誕生日に、槇村は実母の形見である指輪を彼女に渡し、真実を告げると決めていた。だが当日、依頼を断ったために麻薬組織の殺し屋に襲われた槇村は、獠の腕の中で息を引き取る。槇村の遺志を胸に、組織壊滅に立ち上がった獠。そして……。
獠のパートナーとなった香。彼女が初めて受けた依頼は、獠も大ファンの人気女優・由美子の護衛。主演映画の撮影中、由美子は次々と不審な事故に襲われていた。何者かが彼女の命を狙っているのだ。ところが、由美子を狙っていた殺し屋は、獠の知り合い「海坊主」だった。しかも雇い主は由美子自身だという。不可解な依頼の理由を聞いた獠は……。
以前、政治家・天地の運転手だった萩尾は、酔って事故を起こした天地の身代わりとなり、償いの自殺を装って世間から身を隠していた。だが、愛娘との日々を取り戻すべく、天地の目から逃れるために再び自らの死を偽装して欲しいと獠に依頼する。獠たちは天地の秘書・松井を恐喝、松井が萩尾の口封じに雇った殺し屋になりかわる作戦を立てるが……。
西側の軍事機密を納めたマイクロチップが盗まれた。事件を追う美人刑事・野上冴子は、顔なじみの獠に協力を求める。開催中の秘宝展に飾られている王冠に、問題のチップが隠されていることが判明。それに気づき王冠ごと国へ持ち帰ろうと画策する主催者・ウラメニア共和国からチップを奪取するため、獠と冴子は深夜の秘宝展会場に潜入するが……。
今回の依頼人は、鬼英会所属の美人ギャンブラー・陽子。近く行われる対抗組織・高円会との大勝負に勝てば、陽子は組織から自由の身になれるという。その勝負の日までの護衛を依頼された獠は、高円会が送り込んできた凄腕ギャンブラー・竜を退けるが、高円会は獠の女グセを知ると、もっこり美女に獠を誘惑させようとするのだった。そこで獠は……。
知人のヤクザ・竜神会組長から、娘の護衛を依頼される獠。その娘・さやかは女番長で、暴走族「ブルー・オイスター」に狙われているという。家庭教師に扮した獠は、父の勝手な依頼を嫌がるさやかに構わず付き添う。そんなある夜、さやかが「ブルー・オイスター」に拉致されてしまった。しかしそのボスは、さやかもよく知る人物だった。そして……。
美女怪盗・かすみの依頼で、元はかすみの祖父が作り出したものだという黒いチューリップを、超常現象研究家・乱寓の屋敷から奪還するのを手伝う獠たち。花は無事取り戻せたが、チューリップは三代続けて同じ色でなければ新品種とは認められないという。病床にあるかすみの祖父の枕元で、花開く三代目のチューリップ。果たして、その色は……。
軍事政権が支配するエマリア共和国から脱出してきた少年・拓也とその家庭教師・温子。革命軍に協力した容疑で拓也の父を取り調べている政府は、拓也たちを人質にするため諜報員に追わせていた。二人をかくまいガードする獠。自分が先生を守るのだと決意する拓也を、獠は一人前の男として扱う。ついに敵に包囲される獠のマンション。そして……。
獠が冴子に頼まれ連続美女誘拐事件の捜査に協力している最中、現場にきていた香が誘拐されてしまう。獠は冴子をおとりにして誘拐団のアジトに乗り込むが、敵のボスは獠好みのもっこり美女だった。しかも、侵入者である獠を寝室に誘うボス。珍しく順調な展開に戸惑いつつ大喜びで誘いに乗る獠だったが、案の定とんでもない落とし穴があって……。
人気絶頂のアイドル・松村渚が脅迫され、獠に依頼が舞い込む。ボディーガードを引き受けた獠に本気で恋してしまった渚は、犯人を誘い出すための獠のウソの告白を真に受け、メリケンサックを婚約指輪と勘違いして有頂天になる始末。渚の部屋を盗聴していた脅迫者は、彼女が獠と結婚すると信じ込み、渚の16歳の誕生日当日のコンサートでついに……。
片岡グループの遺産相続人・優子が、何者かに命を狙われた。獠は優子の通う女子大に講師として潜り込むが、昔自分が誘拐されかけた時に助けてくれた男にそっくりな獠を見て、優子は戸惑う。自分と不仲な義母が犯人ではと疑い獠の家に逃げ込んだ優子を、獠は厳しく諭しつつ、見守りながらガードする。はたして獠は本当に、優子の記憶の中の男なのか。
香は高校時代の友人・スチュワーデスのちえみから、奇妙な相談を受ける。ちえみのバッグに、知らないうちに金の腕時計が入れられていたというのだ。獠が調べると、時計には爆弾が仕込まれていた。密輸団がちえみを運び屋として利用していたのだ。獠はちえみに護身術を教えるが、香がバッグと共にさらわれてしまう。敵のアジトへ向かう獠だが……。
目下売り出し中の水着デザイナー兼モデルの緑から頼まれ、盗まれた新作水着奪還に乗り出す獠。犯人はかつての緑の師匠・米沢だった。デザイナーとしてすっかり落ち目の米沢は、緑の新作水着を自分のデザインと偽って発表する魂胆なのだ。米沢の豪邸で行われる新作水着のショーに、記者を装って乗り込んだ獠と香。そこで獠がとった行動とは……。
ある日獠は、政財界の有力者もそのお告げに従っているという巫女・稚姫の護衛を引き受ける。お付きの老婆・千寿院によれば、巫女の言葉通りに裏金を隠し摘発を逃れた国会議員の金田が、事実を知る彼女の口封じを企んでいるという。金田の雇った殺し屋の攻撃から何度も稚姫を救う獠。そのうち、稚姫の胸にはある決断が芽生えていたのだった……。
映画の主演女優を選ぶ公開オーディションに、中止を要求する脅迫状が届いた。依頼を受けた獠は、大勢の美女の護衛とあって大張り切りで会場へ赴くが、一人ほかのギャルたちとは違う雰囲気を漂わせる悦子が気になる。彼女はこの映画の監督こそが、まだ見ぬ父親なのではないかと悩んでいた。一方、この脅迫事件には裏があり、それを知った獠は……。
秘境・黒熊谷には、平家の血を引く一族が隠れ住むという。その里から都会見物に出てきた18歳の少女・花姫を護衛することになった獠は、世間知らずの彼女に振り回されながらも香と東京を案内する。その途中、黒熊谷のレジャーランド開発を狙う連中が、花姫が持つ谷の権利書を狙い襲ってきた。さらわれてしまう花姫。しかしその相手は実は……。
アメリカの新聞社会長・スミスの警護を冴子に依頼され引き受けたらしい獠。酔っていて全く覚えていない獠だが、冴子に言われ仕方なくボディガードを開始する。かつてのギャング追放キャンペーンのために命を狙われているというスミスを獠は殺し屋の罠から二度救うが、スミスは「チャンス」はもう一度あると語る。その言葉の裏の真実とは……。
下着ファッションショーの会場で獠は、さらわれかけたモデルのアリサを助け、ボディーガードを引き受ける。元恋人の財閥御曹司・真一が政略結婚するという噂を聞き、自分を捨てた彼を困らせるため真一からダイヤを盗んだと獠に告白するアリサだが、真一に連れ去られてしまう。それはダイヤを取り返すためかと思われたが、真一の真意は違って……。
与太川産業社長の息子と婚約した免疫学者・かずえ。与太川の下で猛毒の蜂を開発した元の婚約者が口封じのために殺され、かずえはその蜂を盗み出すために与太川に近づいたのだ。結婚式当日、逃亡する彼女を偶然助ける獠だが、うっかりその毒蜂に刺され、未完成の解毒剤のせいで女性化してしまう。怒った獠は与太川の屋敷に乗り込んで行き……。
実業家・高塚の依頼で、彼が入院中に担当だった看護士・善美を守ることになった獠は、骨折し本当に入院してしまい、自分も善美に看護される羽目に。高塚が遺産を譲ると言い出したため高塚の息子に命を狙われてる善美だが、ドジな彼女は獠が狙われているのだと思い込み、張り切って獠の世話を焼く。しかしドジな善美の看護は危なっかしくて……。
とある場所で獠が目をつけた金髪モッコリ美女の正体は、兵器の密輸ルートを追って日本にやってきたスイーパー「エンジェル・ハート」だった。高性能コンピューターをパートナーに密輸組織を追い詰めるエンジェルに協力する獠だが、二人の乗ったヘリがミサイルに撃墜されかけたり、戦車が追いかけてきたりと大変な目に遭う。そして二人は……。
新宿のハンバーガーショップでバイトの女子高生・由貴にちょっかいを出す獠。そんなこととはつゆ知らず、娘を溺愛する由貴の父は初めてのバイトに出る由貴の身を案じ香に護衛を依頼していた。お嬢様で世間知らずの由貴は獠の口説き文句に心を奪われるが、純粋ゆえにそれが恋とは知らずに自分は病気なのだと悩んでしまう。そんな彼女に獠は……。
傭兵時代の上官の死後、その娘・真希に送金を続けていた海坊主。ヴァイオリニストとして有名になった真希との電話で、一度だけ会いたいと泣いて頼まれ困った彼は、獠に代役を頼む。ついに当日、獠のモッコリぶりを知る海坊主は心配で二人を影から見守るが、彼と真希の父が倒したはずの裏切り者・スネークが、真希の命を狙っていた。そして……。
コンサート会場で真希を殺そうとするスネークの企みは寸前で海坊主に阻止された。だが海坊主は、屋上に追い詰めたスネークに逆に弱点を突かれ、危ういところで現れた獠に助けられる。その時、獠は既に「足ながおじさん」の真の正体を真希に告げていた。事実を知った真希は、ヴァイオリンを聴かせるため獠たちを家に呼ぶが、当日真希の家では……。
ある日ユカという少女から獠に、同じマンションに住む絵本作家・さおりを守って欲しいという電話入った。悪徳出版社の社長・黒和田の名義で出版されている大人気の絵本は、実はさおりが描いたものだという。黒和田が彼女に自分名義で描き続けさせるため、手下を使って彼女の作家デビューを妨害し脅迫まがいの要求をしていると知った獠は……。
有名な冒険家・蛾眉丸耕造がアラスカで消息を絶った。その遺産を狙う耕造の妹・花江の手から守って欲しいという相続人・信二が獠に助けを求めに来る。信二は、獠のマンションに身を寄せ共に暮らしているうちに、香に心惹かれていく。ある日ついに花江は信二を誘拐するという暴挙に出るが、信二は自分よりも巻き込まれた香を守ろうと奮闘して……。
財閥の令嬢・綾子に、片思いの相手である暴走族のメンバー・翔吾を族から抜けさせて欲しいと依頼される獠。一方その翔吾は、一度チンピラから助けたことをきっかけに自分に付きまとう綾子を諦めさせるため、香に恋人役を依頼する。しかし族のリーダー・誠は綾子の家柄に目をつけ、誘拐して身代金を要求。そこへ綾子を救うため駆けつけたのは……。
キルレア共和国の大統領暗殺のため来日した世界一の殺し屋・ガーラントを逮捕するため、警察は冴子を囮にする。その冴子の護衛を獠が引き受けたと知ったガーラントは、獠との決闘を申し込んできた。廃墟となったビルを舞台に激突する二人。熾烈を極める戦いのさなか、見守っていた香は、耐え切れずに獠の元へと走った。果たして勝利を得るのは……。
海坊主が恋をした。相手はレストランのピアニスト、江梨子。話をきいた獠はからかうが、海坊主はいたって真剣だ。しかし、江梨子は政治家と企業の癒着を暴くため、密会に使われるレストランに潜り込んでいたのだ。それがもとで命を狙われる彼女の護衛を、獠に依頼する海坊主。負傷した海坊主に代わって獠は江梨子と共に政治家の別荘に乗り込み……。
ある日突然、獠を「パパ」と呼ぶ幼い少女・奈々が獠の部屋にやってきて、香は動転する。少女の母親・玲子はかつて富豪・吉田善一の息子と反対を押し切り結婚したが、その夫が亡くなったために善一が跡取りとして奈々を狙っており、奈々を守るため獠に預けたのだった。しかし獠は奈々を連れ出しにきた善一に奈々を渡してしまう。獠の思惑とは……。
暴力団と政治家の癒着を追う人気ニュースキャスター・礼子のボディガードを彼女の上司から依頼される獠。護衛のお陰で取材できたと思われたくない礼子は拒むが、獠はカメラマンとして取材に同行し暴力団から彼女を守る。しかしテレビ局の駐車場で暴力団が騒ぎを起こしたため、上司に取材の中止を命じられてしまった。落ち込む礼子に獠は……。
娘の由加里が二度も自殺未遂をしたため、獠に身を守って欲しいと母親が依頼してきた。獠が由加里に事情を訊くと、義理の父・正木瑛三が保険金目当てに彼女を殺そうとしており、逆に自殺を思い立ったという。だが彼女を狙っていたのは、身代金目的で正木を脅迫している一味だった。ある日ついに由加里が誘拐され、正木は身代金を持って行くが……。
暴力団・花吹雪組の実権を狙う若頭・鬼頭は、呑み屋「大虎」を手下に襲わせ土地の権利を奪おうとするが、出くわした獠はそれを阻止する。獠の活躍を見た若き女任侠・菊之介は弟子入りを迫るが、獠は断る。一方あきらめきれない鬼頭は、「大虎」の女主人・おとらをさらい、無理矢理土地の明け渡しを迫る。そこで獠と菊之介は花吹雪組に乗り込み……。
菊之介の父は、花吹雪組組長・団十郎だった。その団十郎にまで頼まれ、獠は仕方なく彼女を弟子として自分のもとに住まわせる。ある日獠は、菊之介の夢をかなえるため彼女と二人で遊園地へ出かけていた。その頃、独断専行を団十郎に叱責された鬼頭は、団十郎を襲撃、重症を負わせる。なおも刺客を差し向ける鬼頭に対し、獠は、そして菊之介は……。
ある日獠は、不良にからまれていた少女・耀子を助けるが、彼女は自分の名前以外の記憶を失っていた。何か思い出すかも知れないと獠に街へ連れ出された彼女は、身に付けていた宝石を売って金に換え、それを慈善団体の街頭募金に寄付して回った。その彼女を連れ去ろうと現れた怪しい男たち。彼らの目的とは……。そして彼女の真の正体とは一体……。
獠をパートナーとして指名してきた彩は、保険会社の依頼で盗品を奪回する女スイーパー。彼女の巧みな誘いに乗って獠は、貸しビル業者・鬼怒川から盗まれた時価数億のダイヤ「クレオパトラの微笑」を悪徳宝石商・町田から盗み返すのを手伝う。ところが強欲な鬼怒川は、ダイヤも保険金も手に入れようと画策し、ダイヤとともに彩を誘拐。そこで獠は……。
獠のマンションの隣に、探偵事務所が開業した。その主が美女と知った獠は事務所に入り浸るが、なんと彼女は冴子の妹・麗香だった。麗香の手伝いをさせられることになった?は、彼女が犯罪の証拠をネタに暴力団を恐喝し、その金を殉職した先輩刑事の家族に届けているのを知る。そこに秘められた彼女の想い。そしてその彼女の命を狙う者の影が……。
麗香の先輩刑事・友村は、警察内部に暴力団との内通者がいることを知り、そのために殺されてしまったのだという。麗香の命を狙っているのが銃の名手・深町警部だと目星をつける獠と麗香。だが黒幕は別にいた。麗香の目の前で、深町はその黒幕に命を奪われる。罠にはまり逮捕されてしまう獠と麗香。だが獠がおとなしく捕まっているハズもなく……。
ベストセラー作家の歌人・詩子が獠の元に相談に訪れる。彼女は最近、なぜか痴漢に狙われてばかりだという。実は彼女を狙っていたのは、鬼島組の組員たちだった。彼らは、胸に鬼島組の家紋に似たほくろがあるという、組長の生き別れの孫を探していて、詩子に行き着いたのだった。胸のほくろを確かめるため、酔った詩子と野球拳を始める獠だが……。
美人理容師・ひさ子に夢中の獠は、毎日のように彼女の店に通っていた。ある日、彼女の幼い兄弟たちが廃ビルで大金の入った鞄を拾ったことが原因で、ひさ子は誘拐されてしまう。兄弟に鞄とひさ子の交換を要求する悪漢。噂の「シティーハンター」に依頼しようとした兄弟たちだが、スケベな獠を見て、自分たちで事件を解決しようと奮闘するが……。
会社社長・高円寺の留守中、娘の美人三姉妹を護衛するよう依頼される獠。高円寺の部下に扮した獠は、美子、美穂、美奈子とともに雪山の別荘で過ごすことになる。親のいない間に羽を伸ばそうとする姉妹を、獠は厳しく監視。反発する姉妹だったが、獠はとりあわない。ところがある晩、獠の隙をついて誘拐犯が進入、美子が連れ去られてしまい……。
香の買い物に付き合っている途中、スリにあう獠。犯人は香の高校時代の友人・マリ子だった。彼女は犯罪心理学を学ぶうちにスリの興奮を覚えてしまったのだ。「スリは芸術」と言い張るマリ子だが、獠と香はやめさせようと苦心する。そんなある日、彼女が以前すった首飾りを狙って、麻薬組織が襲ってきた。果たしてその首飾りに隠された秘密とは……。
突然ビリヤードの球が爆発し、怪我を負ったハスラー・岡野。犯人はライバルの銀次だった。銀次は岡野のプールバー「スター・ダスト」の権利をかけてビリヤードの勝負を挑む。岡野の代理で勝負に出る娘・由里の護衛を頼まれた獠は、ここぞという時に力を出せない由里を励ます。そしてやってきた勝負当日、由里は勝負に勝つことが出来るのか……。
未亡人・真澄の護衛を、執事の工藤に依頼される獠。亡き夫で美術品収集家のピエールを忘れられず、日々悲しみに暮れる真澄の屋敷には最近、何度も泥棒が入っているという。犯人は悪名高いダイヤ窃盗犯だった。彼が狙っていたのは、ピエールの美術品に隠されたダイヤ。夫は窃盗犯の仲間だったのかと悩む真澄。そこで獠が真澄にかけた言葉とは……。
神に一生を捧げる誓いの日を前に、心残りのないようにと夜遊びするシスター・京子。ところが、酔った京子は大切なロザリオをどこかに落としてしまう。それを捜して欲しいと依頼された獠たちは、前夜の京子の行動をなぞってみるが、なかなか発見できない。一方、ロザリオよりも京子が気になる獠は、いつもの通り隙を見ては京子に襲いかかるが……。
亡き槇村が追っていた犯罪組織・ロードスマフィア。彼らの麻薬取引の会場でもある仮面舞踏会に、冴子・麗香と共に乗り込む獠と香。しかし、冴子たちがマフィアの殺し屋三兄妹に捕らわれ、獠も窮地に陥る。危ういところを海坊主に救われる獠だが、香が三兄弟に連れ去られてしまう。果たして香は……。そして今、獠の怒りの銃撃が、夜空を震わせる！
マフィアの貨物船に監禁されている香を奪還すべく、単身乗り込んでいく獠。待ち構えていたロードスマフィアの殺し屋たち。激しい戦闘の中、駆けつけた海坊主の加勢を受けて敵を圧倒する獠。だが、マフィアの幹部を目前にして、爆弾がセットされた船内に閉じ込められてしまう。獠は香を救えるのか。そして獠自身は、この危機を脱出できるのか！？
偶然にもAJA航空のキャンペーンガールと出逢う?。占いマニアの明美は、占いどおり結婚相手が現れたと喜ぶが、彼女はまだ15歳。実はカメラマン志望の彼女は、結婚話をでっちあげてモデル引退を狙っていたのだ。一方、明美の芸能界デビューに反対する怪人Xからの脅迫状が届き、獠に護衛の依頼が。しかし、怪人Xの正体は意外な人物で……。
怪人Xは明美を想う弟・篤だった。だが篤とは別に、本当に明美の命を狙う人物がいた。彼女は殺し屋・銀狐が殺人現場から出てきたところを、偶然撮影していたのだった。銀狐は明美の命とフィルムを狙って明美の部屋に侵入するも、篤の抵抗により一度は退却した。しかし今度はカメラマンになりすまして、撮影スタジオで再び明美を狙う銀狐に獠は……。
前回の事件で獠を恨む銀狐は、街で香を狙撃する。それは銀狐からの挑戦だった。獠が持つ殺人の証拠写真と、裏の世界No.1の座を賭け、恋人の香が殺されるのを阻止してみろというのだ。期限は3日。だが獠は全く乗り気でないばかりか、香は恋人ではないと言い放ちデートに出かけてしまう。そんな獠の後をつける香を、銀狐の銃が狙う。そして……。
獠にパートナー失格と宣告された香は、海坊主のアジトに身を寄せる。一方、冴子に呼び出された獠は、香が盗み聞きしているのを知り、追い討ちのようにキツい言葉を放つ。だが香が立ち去ったあと、彼は言葉とは裏腹の本心を冴子に打ち明けるのだった。獠の言葉に刺激された香は、埋立地に銀狐を呼び出し勝負を挑む。香vs銀狐、その結末とは……。
美人小説家・中村梓をガードすることになった獠と香。梓は、ハードボイルド小説を書くための取材と称して関東鬼面組や海坊主を直撃するが、どうも空回り気味。ところが、密輸品の情報があるにちがいないと思い込んで潜入した古美術店で、偶然にも鬼面組組長の暗殺計画を偶然知ってしまう彼女は「本物の」ハードボイルドを体験する羽目になり……。
名画「わが娘」をギャラリーHIGUMAから盗んだのは、絵の作者である故・藤野和友の実の娘・遥だった。なぜならギャラリーに展示してあったのは贋作で、本物は遥自身が持っていたのだ。遥はヒグマの嘘が許せなかったのだという。一方、ギャラリーの社長・ヒグマは、贋作と真作を共に奪取しようと企て香を人質にとる。ところがそこで獠は……。
南国・沖ノ光島へ向かう獠と香。二人は島で調査を続ける生物学者・ちひろの護衛を彼女のおばから依頼されたのだった。というのも、島は地上げ屋に狙われており、ちひろの身にも危険が迫っていたのだ。地上げ屋たちの妨害に遭いながらも島に辿り着いた獠たちは、そこで地上げ屋が狙っていたものの正体を知る。さらに海坊主まで島にやってきて……。
服飾デザイナー・真知子をナンパした獠は、逆に彼女の父・信吉に引き合わされる。彼女は自分を田舎に連れ戻そうとする父をごまかすため、獠を恋人役に利用したのだ。銃を持っているのがばれて職業は刑事だと言ってしまった獠は、警視庁を案内したあとパトカーで観光することに。その途中、真知子が銀行強盗の人質にとられてしまい、信吉は……。
白バイ警官・清美にスピード違反で止められたおかげで、追跡していた毛皮の偽ブランド品密造犯・松ノ内を取り逃がしてしまう冴子。責任を感じた清美は、獠と共に自ら松ノ内の手掛かりを追う。一方、香もまた松ノ内の偽ブランド毛皮詐欺の被害者だった。獠と清美、冴子、そして怒りに燃える香。それぞれに松ノ内のアジトへと乗り込んでいくが……。
日本を訪れた矢先に失踪したセリジナ公国のアルマ王女は、獠の元を訪れていた。王位継承前に羽を伸ばしたかった王女が、お忍びで過ごす間の護衛を獠に依頼したのだ。ところが、実は王女と名乗ったのは侍女のサリナ。獠のもっこりから王女を守るためのサリナの策略だったが、サリナに扮した王女の高貴なオーラにあてられた獠は全く手が出せず……。
サリナが王女を守るためについた嘘に傷つき、獠の部屋を飛び出したアルマ王女。真実を聞いて王女に勘違いを詫び連れ戻す獠だが、彼女こそが王女だとは気付かない。ところがその間にサリナが誘拐されてしまう。王女の暗殺を企む一味の仕業だった。ようやくどちらが本物のアルマ王女か知った獠は、香を王女に化けさせ、サリナの救出に向かうが……。
闘魂女子プロレスの人気レスラー・久美は、度重なる嫌がらせを受けていた。その久美のガードを社長から依頼され、獠と香は女子プロの合宿に泊り込むことに。髪切りデスマッチで久美に負けたルシファー麗を疑い、麗の宿舎に呼び出された久美の後をつける獠と香だが、待っていたのは意外な光景だった。ところが暴力団・銀星会が乗り込んできて……。
虫歯になり嫌々歯医者へ行く獠だが、美人女医・さゆりに一目惚れし、早速夜這いをたくらむ。ところが彼女の部屋に忍び込んでみると、他にも不審な侵入者がいた。産業スパイが極秘の設計図を隠した差し歯を、さゆりがそうとは知らずに別の歯と取り替えて渡してしまったため、取り戻しに来ていたのだった。そのうち彼女が連れ去られてしまい……。
かつて恋人が自分を捨て金持ちの娘を選んで以来、愛よりも金儲けに生きる女子大生・翔子。その彼女をナンパした獠は、バイトの手伝いをさせられる羽目になる。一方、彼女のしっかりした性格に目をつけた早乙女組の組長は、翔子を口説いた者に組の跡を継がせると言い、凄腕のスケコマシ、サブ・トム・諭之吉の３人は次々と彼女に近づくのだが……。
獠に18歳の金髪美女・キャサリンの観光案内を依頼する海坊主。実はキャサリンは、海坊主を父の仇と憎み、命を狙っていた。だが彼女の父を殺したのは、組織のボスであるダンディ･ジャックだった。キャサリンはジャックに騙され、父の元相棒・海坊主を狙うようしむけられていたのだ。海坊主のアジトで睨みあう二人を、ジャックのロケット砲が襲う!!
かろうじてキャサリンを守った海坊主は、重傷を負いながらもジャックのアジトを探す。一方ジャックは、獠のもとからキャサリンを連れ出し、獠もそれを追う。海辺の絶壁を舞台に、ついに対決の時を迎えるジャック、海坊主、そしてキャサリン。獠は陰から静かに見守っていた。熾烈な戦いのさなか、本当の父の仇が誰なのかを知ったキャサリンは……。
ハイジャック事件を解決した獠は、乗客の一人・美佐をナンパし連れ出す。ところが、大和撫子になりたいと話す彼女こそ、犯人たちの狙いだった。パメラ共和国の独裁者・ジメチル将軍が、革命派内務大臣の娘である彼女を革命阻止のため利用しようと追わせていたのだ。だが革命は成功し、国外へ脱出したジメチルは、自ら美佐を追って日本へと飛ぶ。
来日したジメチル将軍の親衛隊が、美佐を狙い獠のマンションを襲撃する。交通も通信も遮断され、完全に孤立する獠たちを包囲する親衛隊。状況を察知した冴子と海坊主が応援に駆けつけるが、逆に冴子が人質に取られてしまう。監禁された冴子を助け出すため、獠・香・海坊主は、東京湾内の小島に陣取ったジメチルたちのもとへと向かうのだが……。
ワイン通の老人・良之助に依頼された護衛の仕事を任される香。良之助の持つ幻のワインを狙うワインマニア・高森は、雇った男に良之助の家を襲わせる。香は見事撃退するが、実は獠が陰から手を貸していたのだ。良之助が亡き妻とワインを開けようと約束していた日が迫る中、今度は良之助自身が誘拐されてしまい、香は高森の屋敷に乗り込むが……。
街中で襲われた獠をかばって頭を打ち、記憶喪失になってしまう香。獠のことも忘れてしまった彼女を、獠は普通の生活に戻そうとする。一方、湧き上がる獠への想いの理由が分からず戸惑う香は、チンピラとの対決に向かった獠を追って飛び出した。敵の仕掛けた爆弾が炸裂する中、胸のうちを吐露し獠の気持ちを問いただす香に、獠は何を語るのか……。
婦警で射撃の五輪選手候補・聖子のコーチを冴子に頼まれた獠。聖子はお固くそっけないが、眼鏡を外すと美人。それを知った獠は熱心にコーチに励むが、彼女は4年前の事件で銀行強盗・三村を撃った時に狙いを外したことがトラウマになっていた。そんな折、出所した三村が復讐のため聖子を狙って現れ、獠は聖子のトラウマを克服させようとして……。
噂のシティーハンターに憧れ、激写しようと追うフリーカメラマン・葉子は、偶然出会った獠がまさか本人とは思わず、彼に冴羽獠探しを依頼する。二人で新宿中を聞き込みするものの、獠自身が一緒では誰も何も語らず、葉子は落胆する。ところがひょんなことから獠の正体がばれそうになってしまい、自分は獠の双子の弟だとつくろう獠だったが……。
事故に見せかけ麻薬の輸送トラックを撃破した獠。事故の状況から獠の仕事ではと睨んだ葉子は現場に出かけるが、獠を仇として狙う暴走族・プラトゥーンに拉致されてしまう。窮地に陥りながらも「獠」に出会うチャンスとはしゃぐ葉子は、救出のためにアジトに潜入した獠に、「獠」が来なければ脱出しないとごねる始末。そこで獠がとった奇策とは……。
13代目服部半蔵・般若のかえでから獠への果たし状が伝言板に張り出された。忍者の世界の復興を願うかえでは、手下の赤猿・青猿・白猿とともに獠と対決し、裏の世界トップの座を奪おうと考えたのだ。ところが獠はまったく取り合わず、業を煮やしたかえでらは忍法を駆使して獠に挑んでいく。忍者対シティーハンター、勝利の女神が微笑むのは……？
麻薬密輸に絡むある大物の容疑を裏付ける重要証人・圭一を裁判まで護衛して欲しいと冴子に依頼される獠。男の護衛とあって全く気乗りしない獠だが、香は俳優の卵だという圭一のルックスにときめく。獠のマンションで６日間を一緒に過ごす圭一だが、実は彼は獠から身を守るため男装した美女・圭子だった。一方口封じを狙う殺し屋が圭子に迫り……。
圭子の男装に気付いてしまった獠は、もっこり全開で迫る。その姿に香は、獠が男にまで手を出したと思い怒り心頭で飛び出すが、圭子を狙う殺し屋にさらわれ、人質にされてしまう。焦る圭子を連れドライブに出る獠。何を考えているか分からないまま車を走らせる獠の様子にやきもきする圭子が、実は獠は香の服につけた発信機の電波を追っていて……。
伝言板に槇村の名で書き込みがあり、指定の場所に向かう香。待っていたのは槇村の刑事時代を知るという麻薬取締官・ネルソンだった。槇村が捜査の一方で自ら麻薬密輸に関わっていたと語るネルソン。香は突然の兄への疑惑に動揺する。槇村から預かったものを渡せとネルソンは迫るが、香には身に覚えがない。槇村は一体何を残したというのか……。
ネルソンは、復活した麻薬組織・赤いペガサスを操る黒幕でもあった。かつて牧村が捜査していた麻薬密輸ルートの情報を狙い、香に近づいたのだ。偶然手掛かりを掴んだ彼は、組織のボス・ギルモアと共に、香を連れ去り情報の隠し場所へ向かう。全ての鍵は、槇村がよく訪れていた孤児院・くるみハウスにあった。そこで香が知った兄の真実とは……。
街で出会った親切な男の付き添いがないと心臓の手術を受けないとワガママを言う少女・麻衣子。困った母親は獠にその人物を探すよう依頼する。一方ある暴力団が名を上げるため、チンピラに獠の命を狙わせていたが失敗。実はそのチンピラ・哲こそが、探している男だったのだ。事情を知らない暴力団の幹部は、獠を誘い出すため麻衣子をさらって……。
爆弾を使った銀行強盗が発生。偶然現場に居合わせた冴子は、爆発に巻き込まれ重傷を負った少女のために犯人を追う。獠を利用して強盗団のボス・沢村を誘い、彼らのアジトである船に乗り込むことに成功。冴子の行動に一度は怒った獠だが、その真意を察し手助けに向かう。一方、強盗になけなしの10万円を奪われた香もまた船に乗り込んでいて……。
かつての相棒で、米国一のスイーパー・ロバートと再会する獠。二人はゲリラとの和平会談のため秘密裏に来日中のフェリダン王国の王女・アンジェラを、協力して護衛することになる。会談妨害のため王女の命を狙う暗殺グループが迫り、彼らはアンジェラ王女と共にホテルに身を隠す。そして会談当日、王女たちは会場の山荘に向かうが、そこには……。
暗殺グループが山荘に爆薬を仕掛けたとの情報を得た獠と香は、急いで山荘へ向かう。危ういところで王女の救出に成功するが、ロバートは爆発に巻き込まれてしまった。暗殺を仕組んだのが侍従のマルキド将軍だと知り、親友を奪われた怒りに燃える獠は、逃走するマルキドを追い詰める。しかしマルキドの口から語られたのは、衝撃の事実だった……。
婚約者・森村の妹、さくらを探して連れ戻して欲しいという依頼人・ひろみ。獠は不良集団パイレーツのアジトに乗り込み、さくらを連れ出す。パイレーツの追撃をかわして逃げる獠たち。だが、さくらが兄・森村が作って持ち出した偽ドル札の原版を持っていたため、香港マフィアにも追われる羽目に。しかもマフィアに追跡を依頼されたのは海坊主で……。
海坊主に捕まった獠とさくらは、マフィアの幹部・江上の元へ連れて行かれる。だが、マフィアの一味を倒してさくらとともに難なく脱出する獠。さらに海坊主にも訣別され怒った江上たちはひろみを誘拐。助けようとしたさくらも、偽札の原版と共に彼らの手に落ちてしまう。獠と海坊主は一転して手を組み、マフィアのアジトへと乗り込んで行くが……。
獠に護身術を教えて欲しいと頼んできたのは、立花商事の社長の一人娘・恵美。会社の合併問題のもつれが原因で、親友でもあった副社長・工藤に監禁されている父を救い出すためだった。工藤をかばい、自分ひとりで内密に事件を決着させたいと言う彼女に、獠は丁寧に指導する。そして全てをマスターした恵美は、監禁場所の山荘へと向かって行き……。
亡き母が残した蕎麦屋・白子屋を一人で守る美加。彼女目当てに獠は店に通うが、肝心の蕎麦はお世辞にも美味いとは言えず、地上げ屋にも目をつけられる始末。ある日、脱獄囚の暮林と平田が店を訪れる。暮林は美加の蕎麦を酷評するが、弟子入りを請う美加を受け入れ、店の立て直しに力を貸す。実は彼は以前、美加の母に恩義を受けたことがあり……。
孤児院・くすのきハウスのクリスマスパーティに協力することになった香は、地主の大河内の使い・風間が院長に立ち退きを迫っている場に出くわす。ハウス存続のため、香は獠に助けを求めるが、獠はとりあわない。もとはハウスの土地だったものを大河内が騙し取ったのだと聞き憤慨した香は、権利書さえ手に入ればと単身大河内の屋敷へ忍び込み……。
奪われた物を取り返しにやってきた風間たちだが、狙いは土地の権利書ではなく、香が偶然一緒に持ち出した、裏取引を記した手帳だった。ハウスに住む少女・圭子が大河内らに誘拐され、香たちは手帳と引き換えに圭子を救うため出向くが、留守の間にハウスが取り壊されてしまう。香は子供たちのためにマンションでパーティーを開くが、その夜……。
何者かが街中で獠を狙撃した。獠を呼び出した海坊主が語るには、傭兵時代の仲間・美樹に結婚を迫られ、獠をペイント弾で撃つことができれば結婚すると約束したのだという。逆に逃げ切れたら美樹とのモッコリ、との条件つきで獠は挑戦を受け、奇妙な勝負が始まった。美樹に与えられた期限は一週間。だが彼女はなかなか獠を仕留められずに……。
表向き結婚を拒みながらも、美樹が気になるらしい海坊主。その様子にもどかしさを抑えきれない香は、獠に軽くあしらわれるばかりの美樹を勝たせるため、獠を罠にはめようとする。一方その獠は、香の計画をすべて見透かした上で、海坊主のアジトを訪ねていた。美樹との出会いや胸中の葛藤を獠に語る海坊主。はたして、二人の関係の行方とは……。
久々に舞い込んだ依頼は、西九条コンツェルンの次期当主・沙羅の護衛。まだ11歳の彼女は人の心が読めるが故に、彼女の父の遺産を狙う親族の邪な思惑に怯えていた。そこでナニィ(乳母)の亜紀子が、彼女を危険から守るため密かに連れ出したのだった。襲い来る悪漢を撃退する獠に幼い恋心を寄せる沙羅だが、香の獠への気持ちを読み取ってしまい……。
沙羅は香に嫉妬するが、避けられても優しく接する香に、次第に心を開く。一方獠は、沙羅の父・重信が、病死ではなく遺産目的で毒殺されたのではないかと睨む。その頃、重信の実兄・定光が、海坊主に沙羅を消すよう依頼していた。それを知った獠は、重信殺害も定光の犯行と確信。沙羅、亜紀子を連れ、邪念渦巻く西九条家へと乗り込んでいくが……。
ナンパ中に獠が偶然再会したのは、怪盗305号・かすみ。泥棒一族・麻生家のしきたりに縛られ、意に沿わない許婚・崇史との結婚を迫られていた彼女は、獠に偽の恋人役を頼む。一族の長老・やよいは獠と崇史に泥棒勝負で決着をつけるよう命じ、獠はかすみの特訓を受けることに。だが獠はパワーの源・もっこりを崇史の催眠術で封じられてしまい……。
勝負の課題は、やよいが持っているのと同じ古い鏡を、ある家から盗み出すこと。かすみは泥棒に慣れない獠に加勢するが、得意の催眠術を使う崇史に出し抜かれてしまう。しかし獠は一向に慌てる様子もなく、かすみを先に帰らせる。遅れて戻った獠が語り始めたのは、誰も知らなかった鏡の秘密だった。それはやよいだけが知る、切ない恋の物語で……。
香と二人で槇村の墓参りに訪れた獠は、吉祥組組長・芹沢の未亡人・綾子が襲われているところを助ける。襲ったのは、吉祥組が持つ公園の権利書を狙う、五日市会の者だった。夫が愛した公園を守りたいという綾子の強い想いと、彼女を敬愛する組員たちの気持ちに応え、獠は彼女の護衛を引き受ける。だが五日市会のボス・大利根は卑劣な策を立て……。
夫との想い出に生きる綾子は、趣味の風景画にも亡き夫を描き込むほど。想い出に縛られることなく前向きに生きて欲しいと願う獠だが、綾子はまだ公園の絵だけは描けないでいた。そんな時、白いキャンバスに向かう彼女の目の前で、大切な想い出の公園に五日市会が火を放つ。大利根の行為に怒りを爆発させた獠は、五日市会の事務所に乗り込み……。
車椅子暮らしの少女・こずえの楽しみは、窓から望遠鏡で街の人々を観察すること。ドタバタが絶えない獠の部屋を眺めるのは彼女のお気に入りだった。見られていることに気付いて彼女の部屋を訪ねた獠は、美人の姉・友佳の存在もあって毎日通うことに。そんなある日、こずえが侵入者に襲われる事件が発生。実はこずえはある殺人事件の目撃者で……。
こずえと友佳を守るため、自分のマンションに泊まらせる獠。ちょっと憧れの獠との暮らしに幸せを感じるこずえの前に、事件の担当刑事・岩館が現れた。その言動を怪しむ獠と冴子。折しも、こずえが事件で受けた銃弾を体内から取り出す手術の日が迫り、弾丸の発射痕が重要な手掛かりとして期待されていた。岩館の狙いはその弾丸らしいのだが……。
ある朝、獠が少女・ルミをベッドに連れ込んでいたのを見て、怒って家出する香。全く覚えがない獠はルミと出かけるが、何者かが次々と二人を襲う。その頃、謎の美女・セイラ率いるテロ集団・ブラックアーミーが新宿に原爆を仕掛け、政府に一千億円を要求していた。実はルミは事件のことを何か知ってしまい、それが原因で狙われているようで……。
セイラの正体は、ブラックアーミーに操られた香だった。香は催眠状態のまま、原爆を楯に政府への脅迫を続ける。そんな中、獠と海坊主、美樹は、敵の立てこもる廃ビルへと迫っていた。一方、真のボスの元へ乗り込む冴子。だが一足遅く、香が起爆装置を作動させてしまう。死へのカウントダウンが始まる中、獠はその想いを香にぶつける。そして……。
麗香にデートに誘われ、上機嫌で出かける獠。一方香は麗香の薦めで、良く当たるという占い師を訪ねていた。占い師の老婆に、自分が獠を危険に陥れる元凶だと言われた香は、ビルの屋上で独り落ち込む。その頃、香の身が危険だと冴子に聞いた獠は、デートを放り出し香の元へと走った。だが一連の出来事の裏には、野上姉妹の粋な気遣いがあって……。
香の姉と名乗る雑誌編集長・さゆりが現れた。獠は彼女に、まずは姉であることを隠して、今の香の生活を見て欲しいと言う。護衛の依頼人という名目で獠のマンションに泊まるさゆりだが、彼女は本当に何者かに狙われていた。獠は香に護衛を任せ陰でフォローするが、自分を守り危険な目にあう香に気が気ではないさゆりは、香を引き取ると主張するが……。
姉としての感情を抑えきれないまま香と行動を共にするさゆり。ある日、暴露記事の差し止めを狙う某企業の依頼で、暴力団・雲竜会がさゆりと香を誘拐する。獠が車につけた発信機の信号を追って救出に乗り込む一方、香もさゆりを助けるため奮闘。無事に脱出を果たして、獠と香の姿に深い絆を感じるさゆりは、心を決める。彼女が出した結論とは……。
依頼人の老人・武田の依頼は、女子高生の孫娘・季美子につきまとう求婚者たちを追い払うこと。生意気な季美子に辟易しつつも、婚約者を装って彼女を守る獠は、季美子の父親のことを一切語ろうとしない武田老人の様子を怪しむ。実は季美子の生い立ちには、本人も知らない秘密が隠されていたのだった。次々と現れる求婚者もそれが原因のようで……。
季美子は、上杉財閥総帥・貴子の息子と武田の娘との間に生まれた子だった。上杉家親族の三兄弟は、季美子が相続権を持つ莫大な財産を目当てに結婚を迫っていたが、ついに誘拐という強硬手段に出る。一方、上杉家を訪ね、季美子の出生の事情を知る獠。不幸なすれ違いから長らく憎しみに生きた武田老人と貴子、それに翻弄された季美子の運命は……。
獠のマンションの隣に立つビルの、幽霊が出ると有名な部屋に、美人ダンサー・舞子が引っ越してきた。早速モッコリ攻勢をかける獠に、部屋に不穏な感じがすると語る舞子。調べてみると、誰かが侵入した形跡があった。しかも舞子が何者かに襲われる事件が発生。舞子を護衛する獠と香は、彼女が出演するミュージカルの稽古にも同行するのだが……。
ミュージカルのセットを壊してしまい大道具係を命じられた獠たちは、ダンサーとしての成功を夢見て稽古に励む舞子を見守りながら護衛する。そしてミュージカル初日、舞子が二人組の男に襲われた。彼らの目的は、彼女が部屋で見つけたというお守りの小さな人形。そこに隠された秘密とは。そして舞子はダンサーとして成功することができるのか……。
王位略奪を企む叔父のバカロに狙われているというファウンデ王国の王子・ナリオの護衛を冴子が依頼してきた。ハーレム育ちのナリオは日頃のわがままぶりを存分に発揮し、獠たちは手を焼く。一方、バカロの放った暗殺団が獠のマンションを襲撃。獠は追っ手から身を隠しつつナリオを一人前の男にするため、二人だけである場所へと向かうのだが……。
ナリオが獠に連れて来られたのは、森の中の山小屋だった。それまでとは正反対の自給自足の生活を強いられ反発するナリオだが、決して彼を甘やかそうとしない獠に、次第に従うようになっていく。三週間後、獠から伝書鳩で呼ばれた香は山小屋へと向かうが、暗殺団もまた香の後をつけてナリオに迫る。迎え撃つ獠とナリオ。果たしてその結末とは……。
二代目押田天鳳を襲名する予定のマジシャン・ナオミの元に、襲名をやめろという脅迫状が届き、獠に護衛の依頼が。たが、香が会ってみるとナオミは極度の男性恐怖症だと判明し、獠は女装してガードする。脅迫の犯人は、ナオミを疎むマジシャン・石川だった。石川は襲名披露の舞台でナオミのマジックの仕掛けに細工し、ナオミ抹殺を狙うのだが……。
世間が注目する美人モデルの正体は、獠のかつての相棒ブラッディー・マリィーだった。獠たちの前に現れたマリィーは、香の知らない、獠の秘められた過去を語る。獠が自身の誕生日も知らないと知って、何も聞かされていなかった自分は獠に信頼されていないのではと悩む香。落ち込む香に、海坊主は獠とマリィーのもう一つの事実を明かすのだが……。
獠の誕生日は3月26日、と決めて満足げな香。それは、獠と香が初めて出会った日だった。翌日、マリィーに街を案内する獠は、なぜか行く先々で何者かに命を狙われる。犯人は他ならぬマリィー。何者かに恋人を人質に取られ、獠を殺すよう命じられていたのだ。獠とマリィーを恨む男・クライブが黒幕と知ったマリィーは、密かに敵のアジトへ向かい……。
誰にも告げず敵地へ乗り込んでいくマリィーの動きを察知し、強引に同行する香。だが、マリィーは香を気絶させ単身クライブに対峙するが、敵に囲まれてしまう。後を追った獠と海坊主が窮地に陥った彼女を助けるが、クライブは人質・エリックを盾に、獠とマリィーに撃ちあいを命じた。絶体絶命のピンチの中、獠、マリィー、海坊主、そして香は……。
警視庁に極秘情報を売り渡すべく、一人の情報屋が成田空港に降り立った。だが彼は、冴子の目の前で何者かに暗殺される。犯人は「赤い死神」の異名を持つ、東ガリエラ国の情報部員・ヘルゼンと判明するが、外交官特権に阻まれ警察は手を出せない。その頃、「CAT’S EYE」に集う獠たちの前に、コンサートのため来日していた西ガリエラの天才ピアニスト・ニーナが現れる。名前も顔も分からない父親探しを依頼するため、友人の氷室真希の紹介で海坊主を頼って来たのだ。実はその父親こそ、かつて悲しい運命によりニーナの母との別離を余儀なくされた、ヘルゼンだった。一方東ガリエラは、ニーナのマネージャーでもある祖父のクラウスが情報を引き継いだと知って彼を拉致。クラウスとその後を追った香は、アジトに監禁されてしまう。ニーナはヘルゼンが父親であると知り、二人の奪還のため立ち上がる獠に同行を申し出るが、獠は彼女にコンサートに集中するよう諭す。獠と海坊主の奮闘により、ガリエラの秘密拠点は激戦の末に陥落。ついに対峙する獠とヘルゼン。ニーナの演奏がクライマックスを迎えていたその時、二人の銃が火を噴いた。そして……。
ルビリア大使館で職員として働く美鈴。彼女は何者かに命を狙われ、獠にガードを依頼。だがその依頼は３日間限定で、犯人を捕まえる必要もないという。一風変わったその依頼の裏には、彼女のルビリアへの想いがあった。殺されるかも知れないというのに、街頭でルビリアの自然保護のための募金を呼びかける美鈴。彼女がそこまでする理由とは……。
伝言板に書かれた名前は「明」。「アキラ」という男の依頼と勘違いした獠はやる気が出ないが、依頼人がやり手の女性弁護士「メイ」と判明し、一転してガードを引き受けることに。ある日獠は、お堅い明の気分をほぐそうと、遊園地に連れ出す。だが、獠が情報を得るため冴子と会っているうちに、着ぐるみに化けた犯人らに明が連れ去られてしまい……。
依頼人の美女・加奈子との待ち合わせ場所はテレビ局。ワケも分からぬうちに、獠は彼女と二人で新婚紹介番組に出演することになる。偶然番組を見ていた香は激怒するが、実は加奈子は伊達グループの新会長で、資産を狙い寄って来る求婚者たちが次々と事故にあっていたため、獠との結婚を装って犯人をおびき出そうとしたのだった。その犯人とは……。
亡き父の後を継ぎ探偵を始めたという女子大生・愛子が、護身のために銃の撃ち方を教えて欲しいとやってきた。探偵としての初仕事を引き受けて以来、彼女は何者かに狙われているのだという。ところが仕事というのは単なる犬探しで、獠と香は唖然。結局、香が射撃を教えることになるが、そんな中、彼女の探偵業に反対していた叔父が車で襲われ……。
叔父が骨折したのは、愛子に探偵を辞めさせるための芝居だった。一方獠たちが密かに手をまわしたおかげで、愛子が探していた犬も無事発見される。だがその犬を連れて歩いていた愛子の前に、怪しい二人組が立ちはだかる。果たして彼らの目的とは。そして、倉庫街に追い詰められた愛子は、偶然敵の銃を手にし、香直伝の射撃術を実践するのだが……。
捨て猫を拾い、店で飼おうとする美樹とかすみ。だが猫嫌いの海坊主が許すはずもなく、美樹とケンカになる。そんな中、仕事の依頼を装って美樹を呼び出したのは、美樹を妻にと企む男・左門字。彼の屋敷を訪れた美樹は、左門字親子に軟禁されてしまう。海坊主は、これで美樹も普通の生活に戻れると言うのだが、香はそんな海坊主に女心を説いて……。
ある日護衛を依頼に来たのは、獠がホテルで謎の男たちから助けた美女・綾乃だった。フランス人海洋学者・セローの助手を務める彼女をガードするため、獠と香は東京湾に停泊中の船に乗りこんだ。謎の男たちは船をも襲撃するが、獠はこれを撃退。しかし出航前日、獠と二人で食事をしていた綾乃が、水上バイクで攻めて来た敵にさらわれてしまい……。
探偵ドラマに夢中の女子大生・瞳は、町で出会った獠を探偵と思い込み、助手にして欲しいと頼む。若い女性に迫られてすっかり調子に乗ってしまう獠だが、彼女が何者かに狙撃され、マンションで護衛することに。実は彼女は、そうとは知らずにある事件の犯人を目撃してしまっていたのだ。犯人たちは香を誘拐、瞳との交換を獠に要求するのだが……。
獠もお気に入りの人気お天気キャスター・恵が、護衛を依頼してきた。最近何者かが、仕事をやめるよう彼女を脅し、嫌がらせを続けているというのだ。そして獠がガードする中、ラジコン飛行機が彼女を襲う。そこには、今日引退を発表しろという、犯人からのメッセージが。そして生放送中、ついに犯人が恵の前に現れる。そこで獠がとった作戦とは……。
ライバル会社である海野海運の跡取り・海野和彦と駆け落ちした娘・椿を連れ戻すよう、山岡海運社長・山岡信三に依頼された獠。獠は二人がつつましく暮らす家を突き止め、怪しい男たちが二人を襲っているところに出くわす。獠は男たちを追い払い二人を助けるが、そこに現れた和彦の母・雪は、有無を言わせず和彦を連れ帰ってしまう。そこで椿は……。
海野家に乗り込んだ椿は、和彦を連れ出すことに成功。逃避行の途中、二人は謎のヘリに襲撃されるが、またも獠に助けられる。そしてクリスマスイブの日、二人の結婚式を開いた獠は、同時に、反目しあう信三と雪を和解させようとする。25年の時を経て今明かされる、長年の対立を招いた些細なすれ違いの真実。一方、二人を襲った連中の黒幕とは……。
親友・ロバートの命日、酒を飲まずにはいられない獠。気遣う香だが、何も出来ない。翌日、スイーパーのマネジメントをしているという女性エージェント・ソフィーが獠の元を訪れた。仕事ぶりを見学したいという彼女の前で、ドジばかり踏んでしまう獠。ところが、ソフィーが興味を持っているのは獠の仕事ぶりよりも、ロバートが残した銃のようで……。
謎の男に襲われ逃げ込んだ廃ビルで、ソフィーは獠に銃口を向け、トリガーを引いた。彼女は恋人・ロバートを殺した相手に復讐するため、獠の前に現れたのだった。一方そんな二人の命を狙っていたのは、犯罪組織のボス・ギネス。獠は重傷にも関わらず、ソフィーに連れ去られた香の救出に出向く。迎え撃つソフィー、そしてギネス。戦いの結末は……。
東京湾に面した一角に、スーパーコンピューターが全てを管理する未来都市「東京ベイシティ」が完成。香と美樹は、その中枢となるホテルの落成式に出席する。一方、場所が分からずホテルに辿り着けないでいた獠は、街で出会った美女を追って、海坊主とともに知らず知らずのうちにベイシティへ向かう。ところがその頃、ベイシティはコステロ共和国の独裁者・ギリアム将軍の一味に占拠されていた。獠が出会ったのはギリアムの娘だったのだ。ギリアムはベイシティのコンピューターを使い、娘のハッキング技術で核ミサイルの発射システムに侵入して自分を失脚させた米国に復讐しようと企んでいた。完全武装のギリアム一味に警察も米軍も手を出せない中、獠と海坊主だけが核の脅威に立ち向かう！
LAからやってきた美女・エミリーに、ボディーガードを依頼された獠。痴情のもつれから、組織の差し向けた殺し屋に狙われているというエミリーだが、その正体はCIAの捜査官で、獠を狙う殺し屋・ダグラスを捕らえるのが目的だった。しかし、兄をダグラスに殺された彼女は、捜査員としてダグラスを逮捕するだけでなく、兄の仇を討つことまで考えていた。復讐に燃える彼女を、獠は静かにたしなめる。だがその時、水面下ではCIA内部の二重スパイの陰謀が蠢いていた。一方、ダグラスは香を人質にとり、獠をおびきだす。それが自分を倒すための罠と知りながら、香救出のため出かけていく獠。そして、CIAの二重スパイがついにその正体を現す。決着の時、運命のトリガーが今、引かれる！
獠の部屋に、コントロールを失ったセスナ機が突っ込んできた。パイロット・翔子によれば、最近彼女の乗る機体で続けて不調が起きているという。機内には大量の麻薬が隠されていて、翔子を麻薬密輸犯に仕立てようと企む何者かの仕業と獠は睨む。そしてある日、今度は彼女の機体に爆弾が仕掛けられるが、それが判明したのは彼女が離陸した後で……。
裏世界の殺人鬼と噂される「シティーハンター」を逮捕する事に情熱を注ぐ刑事・桑田は、獠を疑い身分を隠して獠のマンションに入居する。香は桑田が刑事と知って獠を守ろうとするが、桑田を獠と間違えた殺し屋・戸川に、桑田と一緒に拉致されてしまう。人違いに気付いた戸川は獠を呼び出さす。出向けば桑田に正体が知れてしまう状況の中、獠は……。
護衛を依頼され獠が付き添っているスタントマン・優希は、一ヶ月以上前の記憶がないという。そんな彼女は、撮影中に事故を起こしたり、マンションから飛び降りかけたりと、無意識のうちに自殺未遂を繰り返す。実は彼女を狙う殺し屋が、催眠術で彼女に自殺するよう仕向けていたのだ。というのも、優希の正体は行方不明のアリナミア国の王女で……。
悪徳代議士・郷田の身代わりに収賄の罪で逮捕された秘書は、郷田が約束を守らないため脱獄して真実を暴露することを決意し、プロの逃がし屋・みゆきに逃走の手助けを依頼する。ところがその依頼を受けたみゆきは、脱獄の計画を知った郷田によって命を狙われ、獠に護衛を頼む。そして脱獄当日、追りくる郷田の手の者との壮絶なカーチェイスが……。
連続殺人鬼を捕まえるよう依頼してきた亜美。だが彼女がすでにこの世にいない人物と知り、幽霊からの依頼かと戦慄する獠と香。実は、殺人犯の顔を見てしまい殺された亜美が、双子の妹・麻美を守るため、麻美の体に乗り移って依頼にきていたのだった。獠は亜美の婚約者を装って麻美の護衛を始めるが、遊園地に出かけた麻美に犯人の魔の手が迫り……。
危ういところで麻美を殺人犯から救う獠。香は麻美に亜美からの依頼のことを話すが、麻美は信じようとしない。亜美は麻美が眠っている間に再び体に乗り移り、麻美への手紙を残す。亜美の想いはようやく麻美に通じるが、ピアノの発表会のために大学で練習していた麻美を、またしても犯人が襲う。意識を失ってしまう麻美を助けるために亜美は……。
美樹が一日留守にすることになり、一人でキャッツ・アイを任される海坊主。店にやって来るのは、美樹目当ての予備校生や、海坊主のファンという女子高生、恋人との再会を待つ老婦人と様々。その後やって来た二人組の美女が海坊主の大嫌いな猫を連れていたため、店で暇をつぶしていた獠もからんで店内は大騒ぎになる。そこへ強盗が乱入してきて……。
獠の元パートナー・ケニーの娘、ソニアが現れる。獠と結婚するために来たというソニアに、香は心穏やかではない。だがソニアの真の目的は、父を殺した獠への復讐だった。古傷が原因で視力を失いつつあった海坊主はソニアに獠を殺すよう依頼され、獠との決着をつける最後のチャンスと、決闘を引き受ける。一方ソニアは人質として香を誘拐し……。
ついに決闘の夜。選ばれた決戦の場所は、槇村の墓がある外人墓地だった。獠と海坊主の真剣勝負が繰り広げられる中、ソニアは駆けつけた美樹から父・ケニーの死の真実を聞かされる。ソニアは依頼を撤回するが、海坊主は取り合わない。なおも戦い続ける獠と海坊主。そして獠の身を心配した香がたまらず飛び出した時、二人の銃が同時に火を噴き……。
買い物中、懐かしい友人・絵梨子とばったり出会う香。デザイナーとして成功した絵梨子は、香の服やメイクをコーディネートして、香本人に内緒で獠とのデートを仕組む。待ち合わせ場所に現れた獠は、変身した香を香だと気付かないまま夜の街へ連れ出した。香自身も、家出した令嬢だと嘘をつき、二人はしばし恋人同士のような時を過ごすのだが……。
かつて冴子とコンビを組んでいた事もあるインターポールの朝倉警部が帰ってきた。日本国内に潜伏する台湾マフィアのボス・林候賢を追ってきたのだった。妻子を林に殺された朝倉は、病に体を蝕まれながらも執念で林を追う。林をかくまう弟の元へ向かった朝倉は、返り討ちにあい殉職。獠と冴子はその無念を引き継ぎ、敵のアジトへ乗り込んでいき……。
それは獠が、槇村や冴子と初めて出会った事件。依頼人・リカの頼みで、メラルド王国の秘宝の首飾りを盗み出した獠は、張り込んでいた槇村たちに逮捕されてしまう。だが首飾りはなぜか偽モノとすりかえられており、獠は釈放に。全てはリカが王妃の座を射止めるために仕組んだ茶番だった。テレビのニュースをきっかけに、懐かしく思い出す獠で……。
槇村の墓参りに来た香は、ドイツ人の少年・ハンスと出会う。不治の病で余命いくばくもないハンスは、香に母の面影を見た。次第に打ち解けていくハンスと香。だが彼の正体は、地獄の貴公子の異名を持つ殺し屋。組織のボスを殺し、母の故郷である日本へと逃亡してきたのだった。彼の後を追って来た組織は、香を誘拐。獠とハンスは助けに向かうが……。
“シティーハンター”は、冴羽獠と槇村香、二人組のプロのスイーパー。ボディーガードから殺しまでどんな依頼でも、一度引き受けたからにはパーフェクトにこなす。依頼方法は、新宿駅東口の伝言板に自分の連絡先と「ＸＹＺ」と書くこと。これは後が無いという意味なのだ。今日もシティーハンターは、ライバルの海坊主や刑事の野上冴子などとともに、法では裁けない悪に立ち向かい、新宿の街で大活躍するのだった。 ある日、奇妙な依頼が入る。それは、現在来日中のガイナム共和国の大統領候補マクガイアをガードしているシークレットサービスの新庄安奈をガードして欲しいというものだった。 実は彼女はマクガイアの娘なのだ。そして、彼女を狙うのは、かつてマクガイアが反政府活動をしていたときの元同志。現在は麻薬組織のボスとなり、マクガイアを失脚させようと企むゴンザレスという男だった。母を死なせた責任は父にあると、複雑な心境で任務についていた安奈は、獠や冴子にフォローされながら、少しずつ素直に父と向かい合えるようになっていく。 しかしマクガイアと安奈は、マクガイアの秘書であるローザの手引きによって、ゴンザレスに捕らえられてしまう。
“シティーハンター”は、冴羽獠と槇村香、二人組のプロのスイーパー。ボディーガードから殺しまでどんな依頼でも、一度引き受けたからにはパーフェクトにこなす。依頼方法は、新宿駅東口の伝言板に自分の連絡先と「ＸＹＺ」と書くこと。これは後が無いという意味なのだ。今日もシティーハンターは、ライバルの海坊主や刑事の野上冴子などとともに、法では裁けない悪に立ち向かい、新宿の街で大活躍するのだった。 プロフェッサーと呼ばれる謎のテロリストが日本警察に勝負を挑むために入国してきた。しかし、独特の美学に基づいて行動する彼に、警察は振り回されていた。その頃、獠と香のもとに一件の依頼が飛び込んできた。依頼人は新宿歌劇団の真風笑美、13年前に行方不明になった兄を探して欲しいというものだった。しかし皮肉にも、プロフェッサーこそが、彼女の兄だったのだ。 プロフェッサーは、実の妹でさえ「邪魔な過去」として抹殺しようとしていた。ここに、獠対プロフェッサーの新宿の街を賭けたとんでもないゲームが始まったのだった。
“シティーハンター”は、冴羽獠と槇村香、二人組のプロのスイーパー。ボディーガードから殺しまでどんな依頼でも、一度引き受けたからにはパーフェクトにこなす。依頼方法は、新宿駅東口の伝言板に自分の連絡先と「ＸＹＺ」と書くこと。これは後が無いという意味なのだ。今日もシティーハンターは、ライバルの海坊主や刑事の野上冴子などとともに、法では裁けない悪に立ち向かい、新宿の街で大活躍するのだった。 今回４ヶ月と３日ぶりに持ち込まれた依頼は、ボディガード。メガシティテレビの人気キャスター・朝霧さやかが、殺し屋マッド・ドッグに狙われているというのだ。だがマッド・ドッグは、さやかと彼女をガードする獠の映像に加工して、獠を誘拐犯に仕立て上げてニュースで放送してしまった。 獠は、すっかり全国指名手配犯にされてしまうが、むしろその状況を楽しんでいる様子。そして冴子の機転で、無事マッド・ドッグを倒すことに成功する。 ところが、別行動していた香が、メガシティテレビのオーナーであり、かつて獠と行動をともにしていたこともあるジャック・ダグラスに捕まってしまった。 実はさやかは、彼らとは因縁の仲だった。10年前、獠とジャックは彼女をめぐって決闘し、ふたりを止めようと割って入った彼女が銃弾に傷つくという不幸な出来事があったのだ。
裏社会ナンバーワンの腕をもつシティーハンター冴羽獠は、普段は新宿に事務所を構え、相棒の槇村香と様々な依頼を受けている。 そこに、何者かに襲われたモデル・進藤亜衣がボディーガードを依頼にやってきた。 美女の依頼を快諾した獠だが、撮影スタジオで更衣室を覗いたり、もっこり全開のやりたい放題…。 亜衣がキャンペーンモデルを務めるIT企業の社長・御国真司は、なんと香の幼馴染。 撮影現場で久々に香と再会した御国は彼女をデートに誘う。 しかし、獠は香に無関心で亜衣にスケベ心丸出し…。 一方、海坊主と美樹は傭兵が新宿に集結する、という情報を入手した。そして、傭兵達は何故か亜衣を狙うのだった… 敵の正体を探る冴子が直面する巨大な陰謀！ 来日する大物武器商人・ヴィンス・イングラードと最新兵器―― 御国の登場により、すれ違う獠と香。 シティーハンターは亜衣と新宿を護りぬくことができるのか！？
