患者の話を丹念に聞き、人々の傷ついた心にとことん寄り添うことで、病める心を解きほぐす精神科医、日野倫太郎(堺雅人) 彼の治療法は世間でも評判で、大学では教鞭を執り、多くの著書を出版しテレビにも出演する。 そんな彼なのだが、 「恋愛とは一過性の精神疾患のような状態である」という考えのもと、ことさら自分自身の恋愛には消極的だ。 何かと彼の面倒を見てくれる幼馴染の百合子(吉瀬美智子)との関係も「恋人」と呼ぶにはふさわしくないのかもしれない。 しかし、大学の理事長・円能寺(小日向文世)との会食で、倫太郎は新橋の売れっ子芸者、夢乃(蒼井優)と出会い、その人生を大きく狂わされていくこととなる・・・。 ある日倫太郎は、OLの阿川繭子(近藤春菜)が屋上から飛び降りようとしている騒ぎに遭遇する。彼女もまた、現代社会の中で心を病んだひとりだった。彼女の心を開き、寄り添おうと声をかける倫太郎だが・・・?
重傷を負った女性・弓子(宮本真希)が救急搬送された。 弓子の手術を担当した百合子(吉瀬美智子)は、弓子のケガはDVによるものではないかという疑いを指摘する。それを聞いた倫太郎(堺雅人)は、彼女に精神的ケアが必要ではないかと考え、話を聞こうとする。 しかし倫太郎が話を聞こうとしても、弓子は何かを隠している様子だった。しかも、弓子の夫・司(北村有起哉)は感情の起伏が激しく、DV加害者に多いタイプの人物で、弓子が司からDVを受けている可能性は高いと研修医の葉子(高梨臨)は主張する。 そんな中、夢乃(蒼井優)が倫太郎に、700万円を貸してほしいと懇願し、その代わりに身を捧げると言い出す。 一方、司がDVを疑われていると知った弓子は、転院を希望。弓子から拒絶された倫太郎だが、彼女の問題を解決するべく、「ある方法」を実行しようとする・・・。
倫太郎(堺雅人)は、いつもとは様子の違う夢乃(蒼井優)と診察室で対峙していた。彼女の中の別人格が現れたと判断し、その心に寄り添おうとする倫太郎だが、彼女は病室から逃げ出してしまう。 ちょうどそのころ、バレエのプリマドンナとして知られる三浦牧子(マイコ)が診察中に宮川(長塚圭史)からセクハラをされたと訴え、騒ぎになる。しかし、宮川は転んだ彼女を助けただけだったと主張。 そんな中、牧子の娘・千果(井上琳水)が姿を消す。千果は、病院で出会った夢乃に連れられて遊園地で遊んでいた。倫太郎が迎えに行くと、夢乃は怯えた少女のような態度。それを見た倫太郎は、彼女の精神疾患を確信する。 彼女を救いたいという倫太郎の思いをよそに、芸者である「夢乃」の人格に戻った彼女は円能寺(小日向文世)から大金をだましとろうとしていた。 一方、牧子がセクハラで病院を訴えると言い出し、追い詰められた宮川の精神状態は悪化。倫太郎は、危機に陥った宮川を助けようとするが…。
倫太郎(堺雅人)のもとへ葉子(高梨臨)が友人の大滝ナミ(ハマカワフミエ)のことで相談を持ちかける。ナミはもともと福原(高橋一生)の患者で、一時は症状が落ち着いていたのだが、再発した模様。 しかし、事情はそれだけではなさそうだった…。 一方、夢乃(蒼井優)は、再び母親のるり子(高畑淳子)から1千万円を要求され、円能寺(小日向文世)に助けを求める。 夢乃を解離性同一性障害であると診断した倫太郎は、彼女のことを強く心配する。 百合子(吉瀬美智子)からは「医師としての境界を越えるな」と忠告されるが、「医師として向き合い、治療したいだけだ」と反論する。 そんな中、円能寺の誘いで海辺のレストランへ行った夢乃だが、そのまま失踪してしまう。 倫太郎は、彼女を探しに向かったのだが…。
最終回に向け、キャストの皆さんにこれまでを振り返った感想や撮影秘話、最終回の見所を聞いちゃいました!貴重で豪華すぎるインタビューをお見逃しなく!