両親を事故で亡くした15歳の田汲朝は、葬儀の席で叔母で小説家の高代槙生に引き取られる。 人見知りで孤独を好む槙生と、素直でまっすぐな朝。 性格も生き方も異なる二人のぎこちない共同生活が始まる中で、互いの孤独に触れ、少しずつ心を寄せ合っていく――。
槙生と朝の共同生活に、槙生の友人・醍醐が訪ねてくる。 3人で餃子を作ることになり、賑やかな時間の中で朝は、槙生が自分には見せなかった穏やかな一面に触れる。 親を亡くした孤独を抱えながらも、少しずつ人とのつながりを取り戻していく朝。 一方、慣れない生活に戸惑う槙生も、醍醐の助言をきっかけに、かつての恋人・笠町信吾と再会する。
朝と槙生は、事故以来帰宅していなかった田汲の家の片付けを始める。 突如断ち切られた日常生活を目の当たりにし、槙生は自分が知らなかった姉・実里の一面を垣間見る。 一方朝は、事故の実感が湧かないまま卒業式を迎えたものの、学校では友人・えみりによって、朝の望まない出来事が起きていた。
すき焼き肉を携えた笠町が槙生と朝の元を訪れる。 槙生や醍醐とは違った“大人”の笠町と、槙生の関係が気になる朝。 高校の入学式ではえみりや友人たちと楽しい時間を過ごすが、いまいちうまくいかないことも。 さらなる新しい環境に置かれ、自分の現状に気づき途惑う朝へ、槙生は歩み寄るための言葉を投げかける。