負けん気の強い父子が名門中学校の受験に挑む。5年前に離婚した商社マン・勇（いさむ・山口達也）は、男手一つで小学6年生の息子・広（長島弘宜）を育てていた。ある日、広は野球の強い私立中学へ進学したいと勇に告白。体育会系で受験と縁遠かった勇は、“受験の神様”と呼ばれる女子中学生・道子（成海璃子）に家庭教師を依頼する。
広（長島弘宜）は勉強の遅れを取り戻すため、早起きして勉強に励むことに。そんな中、家庭教師・道子（成海璃子）の初めての授業を迎える。道子は広の姿勢を矯正し、自分の名前を100回書くように指示。さらに、勉強部屋の机を勝手にリビングに移動させる。勇（いさむ・山口達也）は、道子の高慢なやり方に疑念と不満を抱き始める。
道子（成海璃子）は広（長島弘宜）に、3人での授業を指示する。広は同級生の義嗣（よしつぐ・森本龍太郎）、恵美（めぐみ・小薗江愛理）と一緒に授業を受けることに。しかし、道子は広を中心に授業を進行。さらに、授業のない日は義嗣らが広に勉強を教えるよう命じる。見かねた勇（いさむ・山口達也）は道子をいさめるが、道子は「二人を利用する」と言い放つ。
夏休みになり、道子（成海璃子）から夏期合宿の案内が届いた。勇（いさむ・山口達也）の説得もあり、広（長島弘宜）は義嗣（よしつぐ・森本龍太郎）らとグループを組み合宿に参加することに。開始早々、道子は集まった教え子たちに、一番成績の悪かったグループをクビにすると言い放つ。そんな中、広は参加者・亜紀（福地亜紗美）に恋をする。
道子（成海璃子）からクビを言い渡された広（長島弘宜）ら3人は、力を合わせて勉強を開始。効率を上げるため、勇（いさむ・山口達也）は短期合宿を提案する。早速、合宿を始めた広らの前に突然道子が現れる。道子は、暗記に頼る義嗣（よしつぐ・森本龍太郎）の勉強法を痛烈に批判。見込みがない義嗣だけを外し、授業を再開すると告げる。
2学期が始まり、広（長島弘宜）は運動会で行う創作ダンスのリーダーを任された。しかし、道子（成海璃子）に命じられた暗記の課題に追われ、広は仮病を使って練習をサボる。勇（いさむ・山口達也）はうそをついた広を責めるが、広は受験の経験がない勇には大変さが分からないと反発。勇は、広の気持ちを理解しようと暗記に挑戦する。
恵美（めぐみ・小薗江愛理）は受験校の第一志望に道子（成海璃子）が通う女子中御三家の應林(おうりん)中学を選択した。広（長島弘宜）らは“お嬢様校”の應林中学は恵美には似合わないと笑い、恵美も冗談だとおどける。だが、勇（いさむ・山口達也）は寂しげな表情を見せた恵美に気付き、道子の協力を得て広ら3人を應林中学の文化祭に連れていく。
中学入試が2カ月後に迫った。道子（成海璃子）は、最終模試で合格率50％以上取らなければ志望校を受験させないと宣告。難関の早田校を目指す広（長島弘宜）は気合を入れ直す。そんな折、静岡で暮らす広の祖父・幸之助（長門裕之）が急逝。葬式と模試の日程が重なってしまう。迷う広に、勇（いさむ・山口達也）は自分で決めるよう告げる。
受験まで1カ月を切り、広（長島弘宜）らは本番に向けての“お試し受験”に励む。そんな折、道子（成海璃子）の同級生・沙織（石橋杏奈）が勇（いさむ・山口達也）を訪問。沙織は、新理事長・高島（手塚理美）が、授業に出席しない道子の退学処分を検討していると打ち明ける。道子の将来を案じた勇は、処分を考え直すよう高島に直談判する。
最終回 第一志望の入試当日。広（長島弘宜）、義嗣（森本龍太郎）、恵美（小薗江愛理）は、道子（成海璃子）との勉強を振り返りながら、各自志望校の試験に臨む。そのころ、道子は神社で教え子たちの合格を祈っていた。合格発表の日、広は自らの意思で、結果を一人で見に行くことに。勇（いさむ・山口達也）は広を信じて、家で朗報を待つ。