老朽化した共同住宅に居座っていた霊は、貧困ビジネスの餌食となり、狭い部屋に押し込められてひっそりと死んでいった身寄りのない老人たちだった。夏凜(菅井友香)とともに彼らに花を手向けて供養した緋山(藤原丈一郎)は、再び死者の声を聞き、老人たちを気にかけていた「キモリ先生」という人物がいたことを知る。 キモリ先生が何者なのかを突き止めれば、ゴミ屋敷に捨てられていた白骨死体の身元もわかるのではないか?そう直感した緋山は調査に乗り出すことに。さっそくP.J.(橋本涼)が経営するガールズバーを訪ね、従業員の女性たちから驚くべき事実を聞かされる。 キモリ先生とは若い女性の医師で、金がない患者を無料で診察し、ホームレス支援のボランティア活動にも熱心なやさしい先生として多くの人から慕われていたという。ところが、1年ほど前に突然失踪。勤めていた診療所もまもなく閉院となり、その後の行方はまったくつかめないらしい。 消えたキモリ先生を追う手がかりが欲しい緋山は、街のホームレスたちから話を聞き出すことに。自らもホームレスになりすまして潜入調査を試みるが…。