舞台は中国。玄奘三蔵法師(マライヒ)は大唐国の皇帝の命を受け、尊い仏の真経を授かるために遥か西方の天竺への旅を続けていた。 五行山にさしかかった三蔵は、天界で暴れた罰として五百年間その山に閉じ込められていた石猿・孫悟空(パタリロ)に出会う。 お釈迦様の計らいで三蔵の弟子となり、旅のお供をすることになっていた悟空だが、不遜な態度で三蔵を怒らせてしまう……。
氏神のとりなしで、ようやく三蔵の弟子となる悟空。 一緒に旅をする二人は、とある寺に一夜の宿を借りるが、寺の住職は三蔵の金糸の法衣を奪おうとする魔王・国風堂だった。 その配下の僧達が三蔵の命を狙っていることに気づいた悟空は、如意棒で退治するが、殺生を犯したことを三蔵にとがめられる。 怒った悟空は三蔵のもとから飛び去ってしまう……。
悟空のいない間に魔王・国風堂に襲われる三蔵。 その時、危機一髪の三蔵の前に、釈迦尊者の高弟で十六羅漢の一人、盤古(ばんこ/バンコラン)が現れ、国風堂を退治して三蔵を救う。 盤古に見つめられ、三蔵の胸はときめく……。
ある村を通りかかった三蔵と悟空は、庄屋の家の娘・翠蘭(すいらん)の婿が化け物になってしまい困っているという話を聞く。 化け物退治を引き受けた悟空は、翠蘭に変身して待ち構えるが、その前に現れたのは豚顔の化け物だった……。
豚の化け物の正体は、かつて天上界で大きな失敗を犯して地上に追放された天上水軍の天蓮元帥だった。 盤古から、天竺へ向かう高僧の弟子となってその身を守れば天上界へ戻るチェンスが与えられると聞かされていた天蓮元帥は、三蔵と共に旅をすることを申し出て、八戒という法名を授かる……。
八戒を加えた三蔵一行は、大きな川にさしかかる。 河を渡るため、八戒は川の主と掛け合いに水中に潜るが、突然、宝杖を持った何者かが襲いかかって来る。 それは、かつて天上界で天兵軍を率いていた倦簾大将だった……。
新しい仲間・沙悟浄が加わった三蔵一行は、悟空たちの活躍で、三蔵を狙う魔物たちを退治しながら旅を続けていた。 そんな時、悟空たちは、道楽にあけくれて父の龍王から勘当されたドラゴン一族の龍馬太子に出会う。 盤古から、三蔵のお供をするように言われていた龍馬太子は白馬に変身し、三蔵を乗せて一行の仲間に加わる。 しかし、三蔵の生き肝を狙う新たな魔物の影が……。
平頂山の麓に辿り着いた悟空たちは、この山に天上界から下りて来た双子の魔物が住みついているという噂を聞く。 そんな時、一行は山道で足を痛めて困っている若い娘を助ける。 しかし、娘の正体は三蔵の生き肝を狙う双子の魔物一人・銀角だった……。
娘の正体が銀角だと気づいた八戒は戦いを挑むが、銀角の七星剣の威力に歯が立たない。 三蔵と八戒、沙悟浄は金角・銀角の屋敷に捕らえられ、悟空は宇宙の中心から空間移動した須弥山(しゅみせん)に地中深く押し潰されてしまう……。
須弥山(しゅみせん)に押し潰された悟空は、身外身の術で自分の分身を天上界へ飛ばし、助けを依頼する。 かつて天上界で悟空と戦ったことのある三太子は、愛する盤古の説得で仕方なく悟空を助けに地上へ向かう。 しかし、金角・銀角の手下・精細鬼の罠にはまり、三太子と悟空は何でも溶かす液体が入った紅ひさごの中に閉じ込められてしまう……。
悟空の機転で紅ひさごの中から脱出する悟空と三太子。 三蔵の生き肝の料理を食べに来た金角・銀角の母妖怪を倒した悟空は、その母妖怪に成りすまし、金角・銀閣の屋敷に乗り込む。 しかし、正体がバレ、金角・銀角は七星剣を振るって襲いかかってくる……。
金角・銀角と戦う悟空は、沙悟浄と八戒を救い出し、精細鬼から奪った紅ひさごに銀角を閉じ込めて退治する。 しかし、残った金角の七星剣の前に苦戦。三蔵の身に危機が迫った時、現れたのは盤古だった……。
何日もの間、まともな食事にありつけず、行き倒れ寸前の三蔵一行。食糧を調達するため、ある街に飛んだ悟空と八戒は、そこで街一番の大金持ち・張大人が主催する美少年コンテストが行われていることを知る。 賞金めあての悟空は、美少年の三蔵に変身し、コンテストに出場することに……。
三蔵に化けた悟空は美少年コンテストに優勝してしまう。 しかし、張大人は金霊(かなだま)という妖怪に取り憑かれており、運命の美少年と結ばれることによって救われるのだという。 張大人に結婚を迫られた悟空は慌てて逃げ出すが、追いかけてきた張大人と本物の三蔵が顔を合わせてしまう……。
三蔵に化けてコンテストに出たことがバレた悟空は、怒る三蔵を誤魔化して逃げ出すが、張大人と契りの約束を交わした時に指切りをした指が痛みだす。 張大人の術がかけられ、約束を破ると指から毒が回って死ぬという。 意を決した悟空は張大人の屋敷を訪ねるが、張大人は既に魂を金霊(かなだま)に乗っ取られてしまっていた……。
三蔵の夢に道教の鎮元大仙が現れる。鎮元大仙は三蔵を金禅老師を呼び、自分の住処の五荘観に招待したという。 金禅老師はお釈迦様の二番目の弟子にあたる偉い人物だが、三蔵がその金禅老師の生まれ変わりではないかと思った悟空たちは、沙悟浄の催眠術で三蔵の前世を探ろうとする……。
三蔵の前世、金禅老師と鎮元大仙が懇意の仲だったことを知った悟空たちは、鎮元大仙の五荘観を訪ねる。しかし、道教の宝果・人参果を狙う妖怪マフィアのボス牛魔王の息子の紅孩児によって、鎮元大仙は殺され、五荘観は火を放たれていた……。
悟空たちは、紅孩児の操る三昧(ざんまい)の真火にさんざんな目に合わせられ、人参果を奪われてしまう。悟空は紅孩児の父親・牛魔王の正体と三昧の真火に打つ勝つ方法を見つけるために天上界の図書館へと向かう……。
紅孩児のことを調べるため、天上界の図書館から本を持ち出そうとして騒ぎを起こした悟空は、羅漢の盤古と再び出会う。盤古はかつて、三蔵の前世である金禅老師と親密な関係にあったという。 その頃、紅孩児は人参果の他に三蔵の生き肝を狙おうとしていた……。
悟空は、紅孩児の操る三昧の真火が地獄の業火をテレポーテーションで運んでいることを知る。 更に盗まれた人参果の所在を突きつめた悟空は、紅孩児との戦いに向かうが、三蔵を狙う紅孩児は妖怪マフィアの兵団を集結させていた……。
天狗の隠れ蓑で姿を隠し、紅孩児のアジトに乗り込む悟空たちだが、紅孩児が造った複合モンスターに襲われ、絶体絶命のピンチに陥る。 しかし、三蔵の危機に現れたのは羅漢の盤古だった……。
盤古の力で仏法に帰依して天上界で暮らす紅孩児だったが、盤古をめぐって三太子とのいさかいが絶えず、盤古を悩ませていた。 その頃、ある村に辿り着く悟空たち。その村は半年前から突然暑くなり、更に多額の金を支払わなければ暑さが増すという脅迫状が庄屋の元へ舞い込んだという。その脅迫状の主が牛魔王らしいと知った悟空たちは……。
火焔山で元天上警備隊の隊士長だった両全老人に会った悟空たちは、村の暑さの原因が、かつて悟空が天上界で暴れた際に地上に落ちてしまった神仙炉だと知る。 しかも、地底でプレートの間に挟まってしまった神仙炉は超高温になり、臨界点に達すると大爆発を起こすという……。
娘の正体が銀角だと気づいた八戒は戦いを挑むが、銀角の七星剣の威力に歯神仙炉の爆発があと三日後だと知った悟空は、それを掘り出す方法を探すため再び天上界の図書館へと向かう。 だが、その間に、牛魔王の配下の魔物の放った毒針に、三蔵が倒れてしまう……。