いつだって、人間は面白い 脚本家・倉本聰

日本を代表する脚本家・倉本聰(82)。「北の国から」、「前略おふくろ様」など、これまで数々の大ヒットドラマを世に送り出してきた。倉本のドラマに登場する人物たちはいつも強烈な個性を放ち、その人物たちが織り成すドラマは、多くの人の心を打ってきた。 そんな倉本のドラマの基盤にあるのが、脚本を書く前に半年以上かけて作るという「登場人物たちの緻密な履歴書」。ドラマを1本の木に例えると、登場人物という“根っこ”があり、そこから人物同士が織りなす物語という枝葉が生まれる。倉本がとことんこだわるのは、その根っこだ。父母の出身地から、恋愛遍歴、さらには実家周辺の地図に至るまで、ドラマには描かれない部分も含めて、その人生を詳細に掘り下げる。 「近頃のドラマは『実をどう美しくつけようか』、『花をどう咲かせようか』ということばかりに気を取られていて木が寄って立っている“根っこ”を忘れている」、そう苦言する。 膨大な時間をかけて練り上げられた登場人物たちが交わったとき、そこにドラマが生まれ、ようやく人間が生きてくると、倉本はいう。

日本語
  • Originally Aired February 6, 2017
  • Runtime 45 minutes
  • Network NHK
  • Created May 24, 2022 by
    edwerds
  • Modified December 29, 2023 by
    atsumori