日本の漫画が世界でほとんど知られていなかった70年代、アメリカに渡った『はだしのゲン』。原爆投下後の広島で被爆した少年ゲンがたくましく生きる姿を描いた物語は、現在25以上の言語に翻訳され、英語版は累計11万部を突破した。当時、原爆を投下したアメリカで待っていたのは認識の違いによる反発や心ない言葉。しかし、ある伝説の老人との運命的な出会いから“平和の漫画”が静かに広がっていく。奇跡のドラマ。
最先端の街にも関わらずバリアフリーは不十分で乗り換えも複雑、「迷宮」と呼ばれてきた渋谷駅。それを根本から生まれ変わらせるため、東急・JR東日本・東京メトロの3社が立ち上がった。100年に1度と言われる大規模工事は難題の連続。線路の上に建つ百貨店の解体はちり一つ落とせぬ難工事。山手線工事のタイムリミットはわずか54時間。乗客の日常を守るため、人知れず戦う技術者たちの熱き戦い。73分拡大版スペシャル!
58年もの間「殺人犯」とされ、去年10月にえん罪を晴らした元死刑囚の袴田厳さん。開かずの扉”と呼ばれた再審にこぎつけられたのは、「殺していない」と叫ぶ弟を信じ続けた姉・ひで子さんと、その情熱に突き動かされた人々の存在だった。捜査機関による「証拠のねつ造」が断定された「袴田事件」。その無罪確定までの物語を2週にわたって放送。前編は「5点の衣類」のねつ造を実証した、執念の「みそ漬け実験」を巡るドラマ。
日本の再審裁判史上初めて、捜査機関による「証拠ねつ造」が断定された「袴田事件」。58年という途方もない時間をかけて袴田巌さんの無実を証明した人々の物語、完結編。「再審開始・即日釈放」という画期的な決定を下した当時の裁判長が重い口を開き「裁く者の葛藤」を語る。また再審開始決定に大きな役割を果たしたDNA鑑定を行った法医学者もその苦悩を吐露する。さらに再審請求から無罪確定までの知られざるドラマも描く。