出版社の営業として働く奏振一郎(池田匡志)は、学生時代の苦い思い出から同性愛者であることを隠し“もう恋はしない”と決めていた。ある日、同僚のすみれ(渡邉美穂)に告白されるが、奏は「彼女がいるから」といつもの常套句で断りを告げる。そんな中、雨が降る帰宅途中に偶然見つけた猫をきっかけに入った喫茶店で1人の男性に目が奪われる。その男性は高校時代の親友であり、かつて「特別」な想いを寄せていた真城洸輔(堀夏喜)だった。奇跡的な再会に真城は歓喜し、その日から積極的に奏に連絡するが、奏は連絡を拒否し続け…。
真城(堀夏喜)に「俺もお前のことが好きだから」と想いを告げられた奏(池田匡志)。気持ちが通じ合い嬉しいはずなのに、どこか真城の言葉を素直に受け止められずにいた。さらに、会社で偶然聞いてしまった女性社員たちの会話が今の状況と重なり、不安な気持ちは膨らむばかり…。そんな中、真城に誘われ2人で食事に行くことに。緊張する奏とは対照的に慣れた様子を見せる真城の姿に落ち込んでいたころ、席を外していた真城から突然「助けてほしい」と電話が…!
奏(池田匡志)が意を決して真城(堀夏喜)を誘い、休日に2人で水族館へ行くことに。しかし、奏は周囲の目が気になってしまう。一方、真城は母との関係に傷つきながらも、明るく振舞い続けていた。互いに抱えた気持ちがすれ違いながらも、「このままデートを終わらせたくない」と思った奏は、勇気を振り絞ることに!が、そんな時、会社の同僚・金森(山田真歩)と遭遇してしまい…。
周りの目を気にして真城(堀夏喜)を傷つけてしまった奏(池田匡志)。水族館デート以来、連絡を取り合うこともなく距離が空いてしまった。一方、真城も水族館での奏の言葉が心に引っかかったまま。変わらず美都子(霧島れいか)からの連絡も途絶えず、思い悩む日々が続いていた。そんな中、奏は金森(山田真歩)やすみれ(渡邉美穂)との関わりの中で、今の自分が真城にできることに気付いていく。
仲直りを試みた矢先、真城が突然音信不通に!心配する奏だが、真城は母の一言を気にしていて…。頼られること、頼ること、二人の形を見つけようと、奏は一歩踏み出す!