おばけやしきの館長(かんちょう)さんには、一年に一度(いちど)だけのとくべつな日がある。それはいつも肌身(はだみ)はなさずつけているマントを干(ほ)す日。館長さんがマントを干していると、干すことがだいすきな乾物屋(かんぶつや)のカンブツさんが通りかかり、せっかくなので、となりでおいもを干すことに…。これは、ある晴れた日の、二人のまったりなひとときのお話です。