6月。こどもたちを連れ、叔父・野々村泰輔(前田吟)の家に出かけた蝶子(古村比呂)。加津子(椎野愛)は嬉々として北海道の祖父母に電話をかけ、新しい学校での様子を報告する。電話をかわった蝶子は、味噌や砂糖を送ってくれるよう両親に頼み込む。東京は物不足に陥っていた。砂糖は配給制となり、次は米や味噌の番だと巷の噂だ。音楽の仕事も次第に減り、要(世良公則)も縁側で梅雨空を見上げるしかすることがない。