北海道・滝川に帰ってきた蝶子(古村比呂)と道郎(石田登星)兄妹。母・みさ(由紀さおり)はいまだに独り身の道郎が戦場となっている満州に赴くことが、心配でたまらない。東京へ帰る前夜、道郎はかつて帝大医学部を目指しているとふりをして、実際は小説家を目指していたこと等、これまでの親不孝を俊道(佐藤慶)に詫びる。まるで今生の別れのような振る舞いをする道郎に、俊道は母に手紙だけは欠かさず送るよう伝える。