大学病院の形成外科医だった岸峯太郎(佐藤隆太)は、美容整形専門のビューティー・サージャリー・クリニック(BSC)に転職。実は女性が苦手で健康な体にメスを入れるのにも否定的だったが、父・慎太郎(山崎一)が作った多額の借金を返済するために給料のいい美容外科の仕事をすることにしたのだ。峯太郎がBSCに初出勤すると、スタッフは全員女性で美女ばかり。彼女たちのほとんどが整形していて、峯太郎の顔を見て「アゴを削ればいい」と言い出したり、遠慮がない。そんな彼女たちに、峯太郎はあ然とする。峯太郎は、先輩医師の睦(稲森いずみ)の下で勉強することに。睦は峯太郎に、ホクロ除去希望の患者を任せる。しかし、峯太郎は応対がうまくできず、患者は怒って帰ってしまう。
心を通わせ、一夜をともにした峯太郎(佐藤隆太)と睦(稲森いずみ)。BSCでは、二人の不倫が噂になってしまう。スタッフたちは嫌悪感を露わにし、峯太郎と睦は孤立する。峯太郎と自分の人生をやり直そうと決めた睦は、家族に離婚話を切り出す。しかし、息子の達也(佐藤瑠生亮)は、睦に怒りをぶつけて心を閉ざす。峯太郎と一緒に達也を育てていくつもりだった睦だが、達也を捨てて峯太郎との愛を貫く決意を抱いて峯太郎のもとへ走る。しかし、峯太郎は睦を深く愛しながらも、達也を自分と同じく母親に捨てられた子供にしてしまうのを恐れるのだった。一方、裕(綾野剛)は、峯太郎と睦が結ばれたことを察し、せつない思いを募らせる。人を愛する苦しみを知った峯太郎の決断とは!?