黴 / 蔵書幻影

海外に赴任している間、建てたばかりの家を嫌いな教師に貸した。久しぶりの我が家に帰ってみると、そこは変わり果てていた。壁も、天井もカビだらけになっていたのだ。そのカビの原因を探っていくうちに、恐ろしい出来事が起こる。/ 書庫は恐ろしい数の蔵書で溢れていた。五郎はその蔵書に異様な執着を見せる。1冊の蔵書がなくなり、さらに五郎はおかしくなっていく。

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