東吾(小野寺昭)が不意の夕立に軒の下で雨宿りをしていると、部屋の中から、男が女に金を無心する声が聞こえてくる。嘉助(花沢徳衛)の娘・お民(日色ともゑ)が東吾を訪ね、「おかち(范文雀)という幼なじみが市之助(松橋登)という男に入れあげ、金という金を、弟のような与吉(新井康弘)の稼ぎまでも、市之助に貢いでしまっている。何とかできないか」と言う。るい(真野響子)も心配が頭をもたげて…。