日本の「非軍事化」を掲げてきたマッカーサーが、ここにきてその姿勢を転換。「日本国憲法は自衛権を否定せず」、と表明。これに吉田茂首相も同調します。日本国憲法施行から3年足らずで、戦争放棄を謳った憲法第9条の解釈に、早くも変化が生じてきます。東西冷戦の緊張が一層高まる中、アメリカに「赤狩り」旋風が起こります。あのチャップリンまでもがその対象にされたのです。そして昭和25年6月25日、朝鮮戦争が勃発します。背後にアメリカがつく韓国と、ソ連が後押しする北朝鮮…実は両者の戦力には、圧倒的な差があったのです。