中二の秋、文化祭でフラワーアクセサリーを販売する夏目悠宇。売り上げが上がらない中、目の前に現れた美少女・犬塚日葵のおかげで完売する。日葵は悠宇のアクセを作るその瞳に惚れ込んだのだと言う。『しんゆう(運命共同体)』になろうと言い出す日葵に、戸惑いながらも受け入れる悠宇。そして二年の月日が流れ――。
凛音にブレスレットを作ったのが悠宇だと知られ、動揺する日葵。一方の悠宇は、姉の咲良から作品の停滞を指摘され思い悩む。顧客目線での恋愛感情について日葵に相談すると、「やってみる? アタシとお試しキス」と突然、悠宇に迫る日葵。いつもと様子が違う日葵に、ついドギマギする悠宇。二人の顔が近づいていき――。
初恋の相手が凛音だったことを知って驚く悠宇。学校へ行くと、悠宇を避ける日葵の態度にも振り回されることに。一方で凛音のモデル計画は進んでいき、日葵、悠宇、凛音の微妙な空気感が露わになる。科学室で悠宇と二人っきりになると、日葵は突然「恋のアクセ、作るんでしょ? アタシで経験しとこ?」と言い始めて――。
アクセサリー・モデルの件で喧嘩し、絶交中の悠宇と日葵。「親友も喧嘩くらいするさ」と高をくくる悠宇だが、突然日葵は「東京に行ってモデルになる」と言い出す。親友と言いながら相談もなく勝手に決めた事に怒る悠宇、弾みで日葵のチョーカーを壊してしまう。泣きながら去って行く日葵。二人の亀裂は決定的に――。
それぞれの恋心に気づきながら新たな『しんゆう(運命共同体)』を続けることになった悠宇と日葵。悠宇はアクセ作りに没頭するあまり、試験の答案をほぼ白紙で提出したため担任に呼ばれ、追試で合格ラインを超えなければ留年か退学だと告げられる。青ざめる悠宇と日葵。追試対策のため悠宇は日葵の家に泊まることに――。
悠宇が日葵の家に泊まったことを知った凛音。自分も一緒に泊まると言い出す。困り果てる悠宇に友人の真木島は「好きにしたらよい」と突き放す。結局は悠宇の家で勉強を教えることになる凛音、実は学年二位の優等生だった。部屋で二人っきりになり鉢植えのチェリーセージの香りを嗅いだ凛音は、悠宇も驚く大胆な行動に出る。
追試も無事に終わり衣替えの夏。日葵、凛音、それぞれのまぶしい夏服に悶絶する悠宇。三人でのyouの活動を本格化させようと科学室で相談していると、日葵の友人・茉央と亜寿美がやってくる。二人は悠宇にオーダーメイドのアクセサリーを注文し出来映えに大満足。「あたしらが宣伝隊長になる!」と宣伝を始め――。
クレームを受け学校から呼び出しを受ける咲良。返品対応に応じれば、サイトで販売するのは咎めないという寛大なものだった。落ち込む悠宇を慰めようと、日葵はアクセを作り続けるようにと発破をかける。だが悠宇に日葵の情熱を受け入れる余裕はない。「悠宇の気持ちはよーくわかった!」怒った日葵はある決意をし――。
日差しが眩しく夏休みも間近。悠宇、日葵、凛音の関係にも微妙な変化が訪れる。なぜか日葵は悠宇から避けられているのだった。原因がわからない日葵は真木島に疑いをかけるが、会話の中で凛音の姉でモデルの紅葉が帰ってきていることを知る。一方の紅葉は、同級生である咲良を巻き込み悠宇にある商談を持ちかけて――。