光一の将来の夢は、得意な美術の才能で大手広告代理店に就職し、かっこいいグラフィックデザイナーになること。同級生のさゆりに美大進学を勧められた光一は、街でスプレー落書き事件が頻発する中、壁に殴り描きされたグラフィティアートに出会う。その凄まじい才能に衝撃を受けた光一は、描いた人物を探し出そうとするが――。一方、同じ高校に通う少女・エレンは、自身の美術の才能をひた隠し、誰にも心を開かずに生きていた。
加藤さゆりの勧めで美大受験のためアトリエに見学に行くことになった光一たちは、偶然エレンと再会する。アトリエの学長である海堂と幼い頃から交流があり、今も時々アトリエに顔を出しているというエレン。エレンへの対抗心を燃やしアトリエに通う光一だが、一向にデッサンの実力は上がらず、海堂からも厳しい指導を受ける。そんなある朝、課題のために写真を撮りに出かけた光一の姿をエレンが見つけ――。
怒涛の倍率を突破し、念願の大手広告代理店・目黒広告社に入社した光一。即戦力になりたいと意気込む光一だが、忙しく働いている同期の優子との差に焦るばかり。数年後、サニートライ社による予算3億の大型キャンペーンのコンペに参加することになった目黒広告社は、若手カリスマクリエイティブディレクターの神谷雄介を擁立。光一は憧れの神谷の下でロゴデザインを任されるが――。
2007年、神谷を最年少クリエイティブディレクターに据えた「神谷チーム」が発足した。光一とマーケティング局から異動してきた三橋は神谷チームの一員として案件に当たるが、思うような案が出せず行き詰っていた。そんな中、大手飲料メーカー・サニートライから、神谷指名でコンペ参加を打診された目黒広告社。局長たちはコンペを勝ち取るため、神谷チームを一時解体し特別対策チームの立ち上げを神谷に告げるが――。
営業から神谷チームに、P社の新商品「ギガカラチップス」のCM企画依頼が舞い込む。ティーン向けの商品だが、P社宣伝部長の意向はなんと渋い演歌歌手の起用。光一たちは、上層部が気に入る案と、現場担当者が納得する2つの案を、わずか10日で制作しなければならなかった。そのことで光一は営業担当の流川に相談を持ち掛けるが、クリエイティブに対し苛立ちを隠せない流川。そこには代理店営業としての彼なりの矜持があって――。
東京藝術大学日本画科に現役合格し、奨学金で進学したエレン。エレンが4年生になり卒業制作に取り掛かる頃、同大学1年生の岸あかりは日本画科教授・真城からエレンの話を聞き、自身がモデルとして出演するファッションショーにエレンを強引に誘う。そのファッションショーの主催団体の代表が光一だと知ったエレンは会場に足を運ぶが、そこで初めてあかりのウォーキングを目にして――。