人手不足が叫ばれる外食業界から注目されている調理専門のロボット。そのトップランナーが2018年に設立されたばかりのスタートアップ「テックマジック」だ。炒め調理に特化した『I-Robo(アイロボ)』やパスタ料理専用の『P-Robo(ピーロボ)』など、大手飲食チェーンで次々導入されている。最近では外食分野を飛び出し、スーパーや万博、さらにアメリカのチェーン店からもお呼びがかかるまでに。率いるのは白木裕士社長(37)。一人暮らしの祖母が料理に苦労する姿を見て調理ロボットを発案し、メカの素人ながら会社を立ち上げた。「ロボットは人間の仕事を奪うのではなく、人間と共に生き支えてくれる存在」と語る白木。彼が描く未来の厨房の姿に迫る。