今、空前のドーナツブームが巻き起こっている。新興チェーンの参入も活発化し、市場規模は前年比およそ10%伸び、今年は1600億円を超える見込みだ。そんなドーナツブームをけん引するのが、「アイムドーナツ?」。生ドーナツと呼ばれるこれまでにない生のようなふわふわの食感が特徴だ。2022年に都内に1号店をオープンするとたちまち人気となり、国内10店舗まで店舗を拡大。どの店舗も連日、大行列が絶えない人気となっている。このアイムドーナツを展開するのが、福岡に本社を置くpeace put(ピースプット)だ。アイムドーナツ?のほか、ベーカリーなどを全国に24店舗展開している。トップを務めるのが、平子良太社長。およそ4年前に全国で巻き起こったマリトッツォブームの仕掛人でもある。いま、アイムドーナツ?は出店攻勢をかけ、今年、ドーナツの本場ともいえるニューヨークのほか、台湾、韓国の3カ国に次々と進出。海外でも行列が絶えない人気店となっている。さらに、今月、新業態のハンバーガーショップもオープン。すべて手づくりで、最低価格は450円というハンバーガーでファストフード業界に挑む。行列が絶えない店を続々と生み出す平子流経営術の舞台裏に迫る。