かつて隆盛を誇った日本の繊維産業。しかし90年代に入ると中国勢が襲いかかる。製品出荷額は90年頃をピークに急減...あっという間に4分の1にまで転落した。そんな壊滅的な打撃を受けた繊維業界で繊維にこだわり続けて成長を手にした企業が、東レだ。東レの繊維事業は初めて売上収益1兆円を突破。培った技術力を他事業に展開"未来型の繊維メーカー"へと変貌することに成功したのだ。先を見通せない激動の世界経済の中、東レの生き残り劇は、時代と格闘する多くのビジネスマンの"道しるべ"となるのではないだろうか。