底辺男子校の都立千鳥高等学校と、由緒正しきお嬢様校の私立桔梗学園女子高等学校。 隣接してはいるものの、両校の溝は深い。 千鳥に通う紬凛太郎は実家のケーキ屋の手伝い中に、大量のケーキを食べる少女・和栗薫子と出会う。凛太郎を見て逃げるように店を去った薫子。 怖がらせてしまったと後悔する凛太郎だったが、翌日彼女は凛太郎を訪ねてくる。
自分を怖がらず、まっすぐに見てくれた薫子が桔梗の生徒だと知った凛太郎は、校門で起きた騒動で千鳥と桔梗の仲の悪さを目の当たりにし、もう会わない方がいいと思いながらも薫子のことが頭から離れないでいた。 露骨に千鳥を嫌う桔梗だから、薫子はケーキ屋にも来なくなるだろうと考えていたが、凛太郎が帰宅するとそこには薫子の姿が。
担任から、中間試験で赤点を取るとスポーツ大会に参加できないと伝えられた凛太郎と翔平。朔と絢斗に教えを乞うも断られ、放課後2人は赤点を回避するために図書館で勉強することに。 途中、1人外のベンチに移動した凛太郎は同じく勉強に来ていた薫子に出会い話をする。その様子を薫子の友人で千鳥を嫌う保科昴に見つかってしまい──。
薫子に勉強を教わることになった凛太郎。休日に2人で過ごすことに緊張しつつも、互いに敬語で話すことをやめ、友人として距離を縮めていく。 勉強会を終えて帰宅しようとした凛太郎は、突然昴に呼び止められる。困惑する凛太郎に、昴は「もう薫子には会わないでほしい」と伝えてきて──。
薫子からのメッセージが添えられたノートを翔平・朔・絢斗に見られてしまった凛太郎。問い詰められても「言いたくない」と拒絶する凛太郎に朔は怒りを隠せず、険悪な雰囲気になってしまう。 2人に仲直りをしてもらいたい翔平と絢斗が朔に怒っている理由を聞くと、意外な答えが返ってくる。