大日テレビのスポーツ局チーフプロデューサー・徳重亮(大泉洋)が見守る中、箱根駅伝の予選会がスタートする。2年連続で本選出場を逃していた古豪・明誠学院大学は、名将・諸矢久繁監督(寺尾聰)と4年生エース・青葉隼斗(小林虎之介)のもとで復活を誓うが、レース終盤に“箱根駅伝の魔物”が立ちふさがり、再び夢を断たれてしまう。 一方、本番まで3か月を切り、徳重は視聴率重視の改革を迫る編成局長・黒石武(高橋克典)と対立する。黒石はスポーツ中継へのリスペクトを欠いたまま、芸能プロ社長・田村健一郎(小日向文世)を介して人気タレント・畑山一平(生瀬勝久)を勝手にブッキング。学生たちの“今”を守りたい徳重やセンターディレクター・宮本菜月(伊藤沙莉)ら現場スタッフとの溝は深まり、局全体を揺るがす大問題へと発展していく。 そんな中、かつて明誠のエースとして“花の2区”で3度の区間賞を獲得した大スター・甲斐真人(山下智久)が18年ぶりに箱根へ戻ってきたことで、選手や中継スタッフたちの運命が大きく動き出す――。
『箱根駅伝中継』まで2カ月。中継を担う大日テレビのスポーツ局チーフプロデューサー・徳重亮(大泉洋)は、強引な番組改革を進めようとする上層部から“箱根駅伝中継の伝統”を守り抜き、安心したのもつかの間、新たな問題に頭を悩ませる。ここにきて、現場の要となるセンターディレクター・宮本菜月(伊藤沙莉)とスタッフたちの足並みが乱れ始めたのだ。 初めてセンターディレクターを任され気を張る菜月は、新米AD・戸山知香(山田杏奈)にダメ出しを連発し、他のスタッフが担当する仕事も細かくチェック。さらには技術チーフ・桑名哲(河内大和)の仕事にまで口を出し…。周囲に任せようとせずワンマンプレーに走る葉月に、先輩ディレクター・野村豪輝(浅香航大)は「宮本の命令だったら何でも従えってこと?センターディレクターって神様なの?」と不満が爆発。スタッフルームに重い空気が流れ、徳重は解決策を模索するが…。 一方、箱根駅伝の予選会でわずか10秒差に涙をのんだ明誠学院大学4年・青葉隼斗(小林虎之介)は、予選会で本選出場を逃したチームの選手で構成される『関東学生連合チーム』のメンバーに選出。予選会で足を引っ張った責任を感じて一度は辞退しようとするものの、明誠の新監督として学生連合チームを率いることになった伝説のランナー・甲斐真人(山下智久)の熱い言葉に刺激され、出場を決意。3年生マネージャー・矢野計図(奥智哉)と、“最後の箱根”に挑むことに。
2か月後に迫った『箱根駅伝中継』に全身全霊をかけるチーフプロデューサー・徳重亮(大泉洋)のもとに、ショックな知らせが飛び込んで来る。長年、中継のセンターアナウンサーを務めてきた前田久志(平原テツ)が、病気治療のため緊急入院することになったのだ。 20人を超える各地の実況アナの指揮を執るセンターアナは、付け焼き刃の知識と準備では務まらない。代役探しを迫られた徳重は、スポーツ実況の大ベテラン・辛島文三(竹中直人)に白羽の矢を立てるが…。辛島の名前を聞いたスタッフたちは「徳重さん、本気ですか?」と猛反対。『キツい』『厳しい』『気難しい』の“3K”で知られる辛島は、「扱いにくい」と腫れ物扱いされる頑固者。手に負えず逃げ出したディレクターや、しごかれたトラウマを抱える後輩アナウンサーは数知れず…。 とはいえ、確かなアナウンス技術と状況判断に優れた辛島をおいて、このピンチを救える者はいない。センターディレクター・宮本菜月(伊藤沙莉)も「私は賛成です」と辛島の起用を支持。徳重はリスクを承知で辛島にオファーを出すが…。スポーツ中継に独自の信念を持つ辛島は「青臭いスポーツ中継に手を貸す気はない」と“箱根”を拒絶…。そのワケとは…? そんな中、箱根中継に改革を求める編成局長・黒石武(高橋克典)が、バラエティー番組で人気の看板アナウンサー・丸太真二(戸塚純貴)をセンターアナに推薦!徳重は決断を迫られ…!
『箱根駅伝』まで1か月半。大日テレビのチーフプロデューサー・徳重亮(大泉洋)は、中継ポイントの下見のため、センターディレクター・宮本菜月(伊藤沙莉)やAD・戸山知香(山田杏奈)、技術チーフ・桑名哲(河内大和)らスタッフたちと箱根に向かう。全10区間、217.1キロの距離で争われる『箱根駅伝』の中継は、80台以上のカメラの映像を40か所以上の受信ポイントでつないでいく。そのため、途中に電波をさえぎる障害物がないか、毎年、入念な下見が必須。今でも大変な作業だが、箱根駅伝中継が始まった約40年前は、葉っぱ1枚でも電波がさえぎられた時代。“フル中継は不可能”といわれたが、先人たちは決して諦めず、重い機材を抱えながら電波をつなげる場所を探して山の中を何日も歩き回ったのだ。 そんな先人たちの命懸けの苦労に思いをはせながら各ポイントをチェックして回るなか、菜月が平塚中継所の近くにコースを見渡せる空き地を発見。ここにカメラを置けば、たすきリレー直前のデッドヒートも余すところなく伝えられる…。菜月は土地の使用許可を取ろうとするが、地主から「絶対にカメラは置かせない!」と門前払いを食らってしまう。何度足を運んでも後藤は「ダメだ!」の一点張りで…。さらに、技術の桑名も「ケーブルを渡せない場所にカメラは置けない」と主張。菜月もしつこく食い下がるが、「技術は何でも屋じゃねえんだよ。諦めんのもおまえらの仕事だろ」と譲らない桑名。それでも諦めない菜月に、徳重も力になろうとするが…。