名探偵の祖父を持つ不動高校2年の金田一一は幼馴染みの七瀬美雪、後輩の佐木竜太、親しい剣持勇警部と一緒に香港にあるキングドラゴンホテルにやってくる。このホテルではマスクマンがマジックショーを開催する事になっていた。はじめはショーのCMを見て、マスクマンの正体を地獄の傀儡師、高遠遙一と疑って香港まで来たのだ。明智健悟警視は先に香港に来て高遠の事を調べていた。はじめたちはホテルのロビーで李白龍刑事と偶然再会する。李はある事件を捜査していた。 ホテルの一室では金融ブローカーの松岡修治、宝石商の藤井文香、古美術商の四之宮徹が集まっていた。18年前、松岡、文香、四之宮は太平洋戦争当時に旧日本軍が築いた秘密の軍事施設の地下壕に狩谷を閉じ込めた4人の内の3人だった。3人はマスクマンから別々にショーの招待状をもらっていた。この部屋にホテルのボーイが箱を届けに来る。箱を開けると、中には人の手首が入っていた。それはもう1人のメンバー、神山の手首だった。箱の底には血文字で岩窟王と書かれていた。 この後、ホテルのホールでマスクマンとアシスタントの香胡蝶がマジックショーを始める。観客席には、はじめたちだけでなく、松岡、文香、四之宮も来ていた。マスクマンは指名したホテルボーイの周龍道を宙に浮かせて観客から喝采を浴びる。それは人の心の底に隠れている願望を目覚めさせる超能力催眠術だった。続いてマスクマンははじめを指名し、同じ超能力催眠術をはじめにかける。はじめは超能力催眠術にかかったフリをし、香胡蝶の胸に抱きついてビンタされる。 終演後、部屋に戻った