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All Seasons

Season 1 - はじめの一歩

  • S01E01 The First Step

    • October 3, 2000
    • Nippon TV

    釣船屋「幕之内」の息子、幕之内一歩は、ドジで優しい高校生。女手一つで一歩を育ててくれている母親を小さいころから手伝い、釣船屋を助けている。高校2年生の春。一歩はいつものいじめっ子トリオにからまれ、殴られぼこぼこにされていた。そこに、たまたま通りがかったプロボクサー鷹村守が割って入り、結果的に一歩を救ってくれる。気を失った一歩が気づいたところは、「鴨川ボクシングジム」。たくさんの練習生で活気溢れるジムだった。気づいた一歩に鷹村は「気づいたならとっとと帰れ」と言う。殴られたまま何もできない情けなさにとぼとぼ帰ろうとする一歩を見て、鷹村は…

  • S01E02 努力の成果

    • October 10, 2000
    • Nippon TV

    ボクサーになろうという一歩の決意を否定した鷹村から出された宿題は、鷹村と同じように、落ちる葉っぱを素手でつかむ事だった。約束の日まであと1週間。母の手伝いも忘れて土手で黙々と練習する一歩。コツを徐々につかみ運命の日を迎える。鷹村の前で初めて10枚の葉っぱつかみに成功する一歩に鷹村は関心を抱く。鴨川ジムに連れてこられた一歩は、会長の前でテストとして、宮田とのスパーリングをするはめに。ゴングと共に一歩が受けた同じ年の宮田のパンチは一歩の体に強く打撃を与える。

  • S01E03 うれし涙

    • October 17, 2000
    • Nippon TV

    鴨川ジム入門を賭けた宮田とスパーリングが始まった。同じ高校生とは思えない宮田の技術に一歩はなすすべもない。ただひたすら鷹村から教えられたように、カメになってガードに徹する。容赦なく繰り出される宮田のパンチにも、「ボクサーになるんだ」と強い意志だけで、立ち上がる一歩。あまりの粘りに恐怖さえ覚える宮田。やがて宮田のガードをも飛ばし、一歩のパンチが重々しく宮田にダメージを与える。遂には宮田得意のカウンターが炸裂し、一歩は意識を失う。一歩の精神力の強さに鴨川会長からのお許しが出て、晴れて鴨川ジムへの一歩の入門が決まった。

  • S01E04 シャドーボクシング

    • October 24, 2000
    • Nippon TV

    遂に鴨川ジム入門初日。木村、青木も一歩には興味津々。鴨川会長自ら一歩の指導にあたり、ミット打ちが始まった。宮田を意識し、宮田に追いつく事を目標にさせる鴨川。アッパーの空振りに目を見張る鴨川、鷹村、宮田。シャドーボクシングで、対戦する相手を宮田に設定した一歩は、宮田の動きをじっくりと観察する。宮田の動きはあまりにも早く一歩には見ることが出来ない。ようやく宮田の影を捉えた一歩に鴨川は「それだけでは足りない…」と呟く。

  • S01E05 カウンターへの三ヶ月

    • October 31, 2000
    • Nippon TV

    宮田の練習を観察する一歩、そして一歩の視線を意識する宮田。一歩が宮田の闘争心への火付け役だと知る宮田の父親。そんな宮田の父親の存在をはじめて知る一歩は、宮田から初めてプライベートな話を聞く事になる。宮田のカウンターからよける事ばかり考え、練習していた一歩は、鴨川に「前に出て勝負したい」と伝える。そんな一歩に対して鴨川はダッシュ力を徹底的に強化させる事に。入門して3ヶ月の時が過ぎ、ついに宮田とのスパーリングの日が明日に迫った。

  • S01E06 再戦のゴング

    • November 7, 2000
    • Nippon TV

    ついに、宮田とのスパーリングの日がやって来た。はやる気持ちの一歩を優しくなだめ、勇気づける母。様々なジムに「新人巡り」をする『月刊ボクシングファン』の藤井は、世界戦の記者発表を後輩に任せ、宮田の取材に鴨川ジムを訪れる。その藤井に今から始めるスパーが「結構面白いものになる」とほのめかす鷹村。宮田との宿命のゴングが鳴り、はじめから攻めまくる一歩を、かわし続ける宮田。宮田のカウンターが一歩を捉えようとしたその時一歩の宮田カウンター封じが…。宮田のダウン、そして激しい反撃での一歩のダウン。壮絶な戦いの中やっと1round終了のゴングが鳴った。

  • S01E07 1cmの破壊力

    • November 14, 2000
    • Nippon TV

    宮田と互角に戦う一歩に、2round目のゴングが鳴った。宮田は思いもかけぬクリンチを続け、体を休める作戦に出た。荒々しい息もおさまらぬままの一歩は3round目に宮田に捉えられる。鴨川会長から試合のストップを勧められるが、一歩は「やり残した事がある」といって再び宮田に向かった。一歩のやり残した事とは…。宮田との壮絶な戦いには意外な結末が待っていた…。

  • S01E08 再会の約束

    • November 21, 2000
    • Nippon TV

    宮田を倒し上機嫌の一歩がジムに行くと、宮田の姿はなかった。宮田がその後も姿を現さない事で練習に身が入らない一歩に鴨川は試合前の鷹村と行動を共にさせる。あまりの練習量に驚き、激しい減量と闘う鷹村をみてあらためてプロの厳しさを実感する一歩。鷹村の試合を始めて観戦し圧倒的な強さに感動する一歩の前に、久しぶりに宮田が現れる。宮田は一歩とプロのリングで闘うために鴨川ジムを辞めた事を伝える。一歩の中に更に強くプロになる決意が固まった。

  • S01E09 C級ライセンス

    • November 28, 2000
    • Nippon TV

    プロテストの日がやってきた。緊張する一歩に木村、青木、鷹村はからかいながらも檄を飛ばす。会場に立ち会う鷹村の前にライターの藤井も姿を見せ、一歩の他にもう一人注目の選手がいると告げる。いかにもとろそうに見える一歩を軽く見た同じテスト生は一歩との試合にあたった事をラッキーに思うが、ゴングと同時に鋭い動きを見せる一歩の圧勝に終わった。会場で出会った不敵な笑いを浮かべる間柴はゴングと同時に必要以上に相手に攻撃をし、一歩の心に強くその印象をつける。無事にライセンスが届いた日、久し振りに梅沢たち不良グループにからかわれるが、三ヶ月前の一歩とは全く違う対応に彼等は驚く。数日後藤井がビデオを持って鴨川ジムを訪れる。ビデオには宮田のデビュー戦と間柴のデビュー戦が収録されており、二人の華々しいKOシーンが一歩を奮い立たせる。そんな時遂に一歩のデビュー戦が決まった。その相手は…。

  • S01E10 デビュー戦!

    • December 5, 2000
    • Nippon TV

    対戦相手は西川ジムの小田裕介。一階級上のジュニア・ライト級からの転向選手という事に一歩は緊張する。ところが評判通り小田は練習嫌いで、周りからも見限られた選手だった。恋人でトレーナーの娘玲子と付き合っているが、玲子も内心穏やかではない。偶然一歩や鷹村たちと同席してしまった青木のラーメン屋で、玲子は青木や鷹村が小田を馬鹿にするような発言を聴きショックを受ける。このままではいけないと思う玲子は今度の試合に勝たなければ別れると告げ、一歩たちが噂をしていた事をつたえる。この言葉が小田の闘争心に火を付け、小田は勝つためのトレーニングを徹底して始める。計量の日、初めて出会う小田の体は鋭く鍛えられ、皆の噂と違う事を一歩は確信する。そしてデビュー戦の日がやって来た。

  • S01E11 勝利への執念

    • December 12, 2000
    • Nippon TV

    後楽園ホールでのデビュー戦の日を迎えた。リングにあがる一歩は激しい緊張で体が強張っている。名前を呼ばれても、リングの中央で直立に南、東、北、西と丁寧にお辞儀をする一歩に鷹村たちからのやじにも近い声援が飛ぶ。南席最後部に宮田の姿。1round目のゴングと共に一気に責める小田と激しい打ち合いになる一歩。2round目には小田のダウンを奪った一歩に対し、起死回生の小田のパンチは一歩の左瞼をかすめた。出血する一歩にレフェリーが近づき出血がひどければドクターストップで、TKOになる事を告げる。運命の3round目傷口が開く前に相手を倒すしかない一歩は…

  • S01E12 手荒なダチ宣言

    • December 19, 2000
    • Nippon TV

    一歩2回戦目の相手が決まった。前田ジムの藤原義男。一歩の試合を応援に行く梅沢たちは必死に一歩に声援を送る。藤原は見るからに強そうだが、試合が始まると一歩のパンチに押され、連続して反則技を行う。執拗な頭突き攻撃に一歩も押されるが、隙を見てアッパーを浴びせ…

  • S01E13 開幕、東日本新人王戦

    • December 26, 2000
    • Nippon TV

    一歩が入門して一年を迎えていた。新人王トーナメントの組み合わせが発表となり、一歩の名はAブロックにあった。宮田と間柴はBブロックで宮田との戦いは決勝になると信じる一歩。一歩の一回戦の対戦相手は在日米軍兵のジェイソン尾妻。尾妻は名前からは想像もつかない程非常に心優しい青年で、日本で出来た初めての家族の事を大切に思っていた。八戸から上京したジムで練習相手を気絶させた尾妻の評判は鴨川の耳にも届いた。鴨川は尾妻攻略の方法として、鷹村のフックをよけさせる練習を開始した。鷹村相手に苦戦する一歩はなかなかフックよけのタイミングがつかめず、鷹村にぼこぼこにされる日が続いていた。

  • S01E14 強腕!フックVSアッパー!

    • January 9, 2001
    • Nippon TV
  • S01E15 我慢くらべ

    • January 16, 2001
    • Nippon TV
  • S01E16 激戦の予感

    • January 23, 2001
    • Nippon TV
  • S01E17 イッポ・オン・ザ・ビーチ

    • January 30, 2001
    • Nippon TV
  • S01E18 クリンチ

    • February 6, 2001
    • Nippon TV
  • S01E19 KOの夢

    • February 13, 2001
    • Nippon TV
  • S01E20 ショットガンの脅威

    • February 20, 2001
    • Nippon TV
  • S01E21 天才攻略の道

    • February 27, 2001
    • Nippon TV
  • S01E22 前へ!前へ!!

    • March 6, 2001
    • Nippon TV
  • S01E23 もう一つの準決勝

    • March 13, 2001
    • Nippon TV
  • S01E24 約束の場所へ…

    • March 20, 2001
    • Nippon TV
  • S01E25 それぞれの想い

    • March 27, 2001
    • Nippon TV
  • S01E26 距離の攻防

    • April 3, 2001
    • Nippon TV
  • S01E27 死闘

    • April 10, 2001
    • Nippon TV
  • S01E28 勝敗

    • April 17, 2001
    • Nippon TV
  • S01E29 浪速のロッキー

    • April 24, 2001
    • Nippon TV
  • S01E30 敵地へ

    • May 1, 2001
    • Nippon TV
  • S01E31 激闘の足跡

    • May 8, 2001
    • Nippon TV
  • S01E32 右を打て!

    • May 15, 2001
    • Nippon TV
  • S01E33 スマッシュの威圧

    • May 22, 2001
    • Nippon TV
  • S01E34 新人王

    • May 29, 2001
    • Nippon TV
  • S01E35 さらなる旅立ち

    • June 5, 2001
    • Nippon TV
  • S01E36 王者との出会い

    • June 12, 2001
    • Nippon TV
  • S01E37 目指すもの

    • June 19, 2001
    • Nippon TV
  • S01E38 二人の新人王

    • June 27, 2001
    • Nippon TV
  • S01E39 異国での挑戦

    • July 4, 2001
    • Nippon TV
  • S01E40 カウンターを超えたカウンター

    • July 11, 2001
    • Nippon TV
  • S01E41 ゲロ道の戦い

    • July 18, 2001
    • Nippon TV
  • S01E42 夢への共感

    • July 25, 2001
    • Nippon TV
  • S01E43 THE SPEED STAR

    • August 1, 2001
    • Nippon TV
  • S01E44 リングの死角

    • August 8, 2001
    • Nippon TV
  • S01E45 狼の白い牙

    • August 15, 2001
    • Nippon TV
  • S01E46 かもしかになれ!

    • August 22, 2001
    • Nippon TV
  • S01E47 秘められた闘志

    • August 29, 2001
    • Nippon TV
  • S01E48 赤い狼

    • September 5, 2001
    • Nippon TV
  • S01E49 信頼する勇気

    • September 19, 2001
    • Nippon TV
  • S01E50 伝えたいこと

    • September 26, 2001
    • Nippon TV
  • S01E51 合コン

    • October 3, 2001
    • Nippon TV
  • S01E52 挑戦者

    • October 10, 2001
    • Nippon TV
  • S01E53 俺が俺であるために

    • October 17, 2001
    • Nippon TV
  • S01E54 王者の拳

    • October 24, 2001
    • Nippon TV
  • S01E55 日本フェザー級タイトルマッチ

    • October 31, 2001
    • Nippon TV
  • S01E56 立ちはだかる力

    • November 7, 2001
    • Nippon TV
  • S01E57 決着

    • November 14, 2001
    • Nippon TV
  • S01E58 傷心

    • November 21, 2001
    • Nippon TV
  • S01E59 決意のまなざし

    • November 28, 2001
    • Nippon TV
  • S01E60 ライバル

    • December 5, 2001
    • Nippon TV
  • S01E61 再起への不安

    • December 12, 2001
    • Nippon TV
  • S01E62 復活

    • December 19, 2001
    • Nippon TV
  • S01E63 炎の青春

    • December 26, 2001
    • Nippon TV
  • S01E64 熱中時代

    • January 9, 2002
    • Nippon TV
  • S01E65 鴨川軍団の夏

    • January 16, 2002
    • Nippon TV
  • S01E66 鷹村さんの涙

    • January 23, 2002
    • Nippon TV
  • S01E67 動き出す鴨川ジム

    • January 30, 2002
    • Nippon TV
  • S01E68 会長の危機

    • February 6, 2002
    • Nippon TV
  • S01E69 サウスポーの罠

    • February 13, 2002
    • Nippon TV
  • S01E70 ごんたくれ

    • February 20, 2002
    • Nippon TV
  • S01E71 決戦の刻

    • February 27, 2002
    • Nippon TV
  • S01E72 LALLAPALLOOZA

    • March 6, 2002
    • Nippon TV
  • S01E73 あの時を超えろ

    • March 13, 2002
    • Nippon TV
  • S01E74 ミックスアップ

    • March 20, 2002
    • Nippon TV
  • S01E75 さらなる、一歩を

    • March 27, 2002
    • Nippon TV
  • Episodic Special

    SPECIAL 0x1 ボクサーの拳

    • March 21, 2003
  • Movies

    SPECIAL 0x2 はじめの一歩 Champion Road

    • April 18, 2003
  • OVAs

    SPECIAL 0x3 はじめの一歩 間柴vs木村 死刑執行

    • September 5, 2003

Season 2 - はじめの一歩 New Challenger

  • S02E01 新たなる一歩

    • January 7, 2009
    • Nippon TV

    日本フェザー級のチャンピオンとして初防衛にも成功した幕之内一歩。“世界”前哨戦を控えた鷹村守や、実力を着実に上げている青木や木村と共に、一歩は、今やジムの看板ボクサーのひとりになっていた。だが、会長の鴨川は、少しも手綱をゆるめない。トレーナーの八木や篠田に、鴨川は、一歩らをさらに鍛えるよう指示を出した。 そんな中、木村が、東洋太平洋(OPBF)フェザー級タイトルマッチが近い一歩のライバル・宮田のスパーリングの相手をすることになった。東日本トーナメントで敗れて以来、日本を離れて韓国やタイで武者修行をしていた宮田。しかし、スパーリングでは、試合まであと1週間というのに、木村の強打を受け、宮田は3度もダウンを喫してしまった。 宮田に自信を付けさせたかった、とボヤく木村に対し、宮田の父は、息子が十分本気だったと答える。宮田の海外遠征での成績は、11戦で10勝1分け8KOの好成績。だが、骨格がフェザー級以上に成長した宮田は、フェザー級の身体を作らなければならない厳しい困難に直面していたのだ。 宮田の父は、実力を出し切れるライト級への移行を何度も勧めたと明かす。一歩との再戦を夢見る宮田は、その言葉を頑として受け入れなかったらしい。宮田は、父親の話を認めつつも、ワニのアゴ並みに強烈な左右のフックが自慢の王者・アーニーを集中力と精神力で倒す、と告げた。 その頃、アーニーのスパーリングを公開したマネージャーのサカグチは、宮田を“ブラッディ・クロス(血の十字架)”と名付けた必殺パンチで倒す、と記者たちに宣言していた。この話を伝え聞いた

  • S02E02 BLOODY CROSS-血の十字架-

    • January 14, 2009
    • Nippon TV

    OPBF東洋太平洋フェザー級タイトルマッチは、一歩や鷹村、そして、多くの女性ファンが見守る中で、開始のゴングが鳴った。王者・アーニーは、いきなり左の連打と右ストレートで挑戦者の宮田をロープ際に追い詰める。1ラウンドを様子見で行くつもりの宮田は、これをスウェーとスピードでかわし、逆に右ストレートで反撃する。 軽やかな宮田の予想外の強さを認識したアーニーは、ファイタースタイルからボクサースタイルに作戦を変更。左のジャブを中心に、宮田への攻撃を強めた。これを見た宮田は、アーニーの左にカウンターで反撃。まもなく、強烈なクロスカウンターを合わせた宮田は、アーニーからカウント7のダウンを奪った。 第1ラウンドを、ゴングで救われたアーニー。だが、セコンドのサワグチと言葉を交わしたアーニーは、「エサをまいた」と全く慌てていなかった。今度、宮田がエサをひろいに来た時、血の十字架が襲う、というアーニーには、ニヤリと笑う余裕さえあった。 第2ラウンド。一歩は、宮田が最後はカウンターで決めると思った。当の宮田も、カウンターを放つタイミングをうかがう。そして、アーニーの左が出るのを見た宮田は、芸術的とも思えるクロスカウンターをかぶせた。だが、その直後、ダウンしたのは、アーニーではなく、宮田の方だった。悠然と見下ろすアーニーを視界の中に確認しながら、なにが起きたのか分からない宮田。客席の一歩や木村らも、その理由が分からない。だが、鷹村と宮田の父親だけは、アーニーの“血の十字架”の意味に気付いた。 カウント6で立ち上がった宮田は、アーニーの左を

  • S02E03 約束の場所へ

    • January 21, 2009
    • Nippon TV

    アーニーに決め手のカウンターを封じられ、第2ラウンド、2度目のダウンを喫した宮田。残り20秒で立ち上がった宮田は、KOを狙うアーニーの連打を受けるが、ガードをしながら打ち返す。残り1秒でダウンした宮田は、スリップと判定され、何とか命拾いした。 自慢のスピードが消えた宮田は、アーニーのカウンター封じが完璧に近かったことから、打つ手がなくなった。だが、セコンドの父親に励まされた宮田は、最後の最後まであきらめない“生きた拳”で奇跡を起こそうとゴングを待つ。 第3ラウンド。宮田は、まずワンツーとジャブでアーニーの出鼻をくじいた。これを見たアーニーは、宮田がケタ外れの精神力でダメージを抑えていると見て、ボディーを狙う。アーニーの強烈な右フックは、カウンターを躊躇した宮田の腹に突き刺さった。誰もがKOを予想したが、宮田は懸命に踏ん張る。一歩との約束を守るためにも、宮田はここで倒れるわけにはいかないのだ。アーニーは、畳み掛けるように左を放つが、ここで第3ラウンド終了のゴングが鳴った。 次のラウンドで試合が終わると察した宮田は、普通は必ず吐き出す口に含んだ水を飲み込む。この一口の水で、ガス欠の身体にカウンター1発分の気合を補給した宮田は、第4ラウンドのリングに立った。アーニーは、連打で宮田を攻めた。宮田は懸命にガードするが、そのガードの上から強烈なパンチを浴びせるアーニー。リバーブローを食らった宮田は、KO寸前。 その直後、アーニーの左を見た宮田は、ブラッディー・クロスを覚悟しながら、最後の気合で渾身のクロスカウンターを放った。

  • S02E04 世界への胎動

    • January 28, 2009
    • Nippon TV

    東洋OPBFフェザー級タイトルマッチの第4ラウンド。挑戦者の宮田は、チャンピオンのアーニーに全身全霊のクロスカウンターを浴びせ、リングにはわせる。アーニーは、最後の力で立ち上がりかけるが再び崩れ落ち、その瞬間、宮田の新チャンピオンが決定した。割れるような歓声の中、宮田の父はもちろん、客席の一歩、木村らは大興奮。だが、控え室に戻った宮田が思い浮かべたのは、いつか戦うであろう永遠のライバル・一歩のことだった。 ジュニアミドル級の世界戦を控えた鷹村が前哨戦で世界2位を3ラウンドで粉砕する中、一歩に唯一の黒星をつけた伊達の世界挑戦が本決まりとなった。相手は、WBA世界フェザー級チャンピオンのリカルド・マルチネス。話を聞いた一歩は、すぐに伊達に負けた試合のことを思い出した。あの時、一歩は、伊達のえぐるような心臓狙いの強打を受けて棒立ちとなり、TKOで苦杯を喫したのだ。 一歩は、もちろん自分を破った伊達の王座奪取を確信した。だが、リカルドの戦績を見た一歩は、ア然。リカルドは、62戦62勝58KOの無敗の王者。しかも、リカルドは、過去に1度伊達を破ったことがあるのだ。 伊達には、リカルドを避けWBCの世界タイトルを狙う道もあったのだが、あえて一度負けたWBAにこだわったらしい。そして、30歳の伊達にとって、これがラストチャンスの世界挑戦であった。 そんな折、一歩は、リカルド側から、スパーリングパートナーに指名されて―。

  • S02E05 世界の力

    • February 3, 2009
    • Nippon TV

    62戦無敗の世界のスーパーチャンプ・リカルドに、一発でもパンチを当てたい一歩。鴨川の激励を受けた一歩は、3ラウンドのスパーで全力を出し切る覚悟で、リングへと向かった。 リカルドは、一歩より背が少し高いだけの選手だった。3番目のスパーリングパートナーとしてリングに立った一歩は、ヘッドギアなしで、ヤル気満々。一歩が伊達を追いつめたことがあると知ったリカルドサイドは、そのヤル気に応えるつもりだった。 リカルドとグローブを合わせた一歩は、すごい威圧感に押し潰されそうになりながら、自分から仕掛けた。だが、フェイントを掛け、頭を振りながら繰り出す一歩のパンチは、全く当たらず、逆にリカルドの鋭い左ジャブを食らう。ガゼルパンチも当たらないまま、ジャブを食らい続けた一歩は、次第にそのダメージが足に来るようになった。 このジャブをよけ切れないと思った一歩は、相手のパンチをブロックし、自分の距離を作ろうと決める。相手の懐に入った一歩は、ついに必殺のデンプシーロールを放った。瞬間的に左を出して、一歩の強烈なパンチを回避するリカルド。そして、その直後、リカルドは、一方的にスパーを中止してしまった。 リングで鴨川に抱きかかえられた一歩は、ヨロヨロして意識がない状態だった。鴨川に小突かれて状況を理解した一歩は、一発もパンチを与えられなかったことから、うなだれる。だが、実は、リカルド本人はもちろん、セコンドのビルも、一歩の強烈なデンプシーロールにキモを冷やしていたのだった。 まもなく、鷹村に命じられて仲代ジムに行った一歩は、宮田が、伊達のスパーリ

  • S02E06 追い続ける背中

    • February 11, 2009
    • Nippon TV

    伊達とリカルドの記者会見が行われた翌日、一歩は、鷹村に誘われて早朝のロードワークに出た。そこで一歩らが見たのは、世界戦を2日後に控えた伊達の姿。鷹村は、自分なりに伊達を激励しようと、ロードワークの時間を合わせたのだ。一歩らを見つけた伊達は、その思いに気付き、一緒に走りながら素直に胸の内を明かしてくれた。 伊達のリカルドに対する思いは、単なるリベンジではなかった。伊達が負けて以来7年間も王座に君臨しているリカルド。伊達は、目標でいてくれたからこそボクサーを続けていられた、とリカルドに感謝した。そして、伊達は、伝説の王者ともいわれているリカルドを倒す攻略法はないとも明かした。世界戦には勝つための方法論や理屈はない、と言い出す鷹村。伊達は、その鷹村の意見を否定せず、やがて絶対の自信を口にして、朝もやの中に消えて行った。 世界戦当日、鷹村、青木らと一緒に会場の国技館に入った一歩は、ひとりで伊達の控え室に行ってみた。妻の愛子、息子の雄二に挨拶した一歩は、出て来た伊達を静かに見送る。そんな一歩を見つけた伊達は、“世界のてっぺんで待ってるぜ!”と告げ、ニヤリと笑ってみせた。一歩は、リングに伊達の後ろ姿を見送りながら、自分もその背中を追いかけよう、と心に誓った。 まもなく、リング上に伊達とリカルドが登場し、いよいよゴングが鳴った。伊達は、いきなり挨拶代わりの左で攻勢をかけて―。

  • S02E07 悪魔の降臨

    • February 17, 2009
    • Nippon TV

    WBA世界フェザー級タイトルマッチの第1ラウンド。まるで一歩ばりのファイタースタイルで突進した伊達には、気負いがなかった。一歩がさんざん手こずったリカルドの左を流す伊達は、押し気味に戦いを進める。そして、7年前のメキシコでの試合で、伊達がリカルドに倒された第2ラウンドがやって来た。 リカルドは、いきなり右の必殺パンチを放って伊達を威嚇した。昔を思い出し、反射的にロープ際に下がってしまう伊達。リカルドは、巧みに強打を避けようとする伊達にボディーブローを連打。伊達は、ガードが下がったリカルドの顔面を狙おうとするが、さらに強烈なボディーを食らってしまった。リカルドは、このパンチで伊達を仕留めたと思った。だが、伊達は、リカルドの予想に反して反撃し、壮烈な打ち合いになった。 第3ラウンド。伊達の強さに気付いたリカルドは、それまでの上品で技術的なスタイルを一変させ、暴力的とも思える野獣のようなパンチを放ち始めた。伊達は果敢に反撃するが、リカルドの強さに圧倒されっぱなし。一歩の隣りで観戦する鷹村は、伊達の強さを認めながらも、リカルドの強さがケタ違いだと言い切った。 試合は進み、第9ラウンド。一歩は、ボロボロになりながらも精神力だけで踏ん張る伊達に、起死回生の魔法のパンチがあることを知っていた。それは、コークスクリューブローで相手の心臓をピンポイントで打ち抜く、必殺のハートブレイクショットだ。 ゴングが鳴った後、伊達は、リカルドの強打に耐えながら、懸命にハートブレイクショットのチャンスをうかがった。やがて、リカルドが頭部のガードを

  • S02E08 魂の一撃

    • February 25, 2009
    • Nippon TV

    WBA世界フェザー級タイトルマッチの第9ラウンド。劣勢の伊達は、起死回生を狙い必殺のハートブレイクショットを放つが、王者・リカルドに肘でブロックされて失敗。さらに伊達の右拳は、肘に当たった衝撃で骨にヒビが入り、使用不能の状態になってしまった。 これに気付いたリカルドは、威力のある左を避けながら、連打で伊達を追いつめる。アゴが砕けてマウスピースを飛ばした伊達の肉体は、あばら骨が何本か折れたこともあり、ほぼ戦闘不能の状態になっていた。 ゴングに救われた伊達は、セコンドの会長・仲代から、試合をストップするよう促された。これを見て試合の続行を求めたのは、なんとリングサイドにいた妻・ 愛子だった。悔いが残らないよう夫を完全燃焼させたい愛子は、極限の状況の下で、あえて落ちたマウスピースを渡し、激励したのだ。 この声でパワーを充電した伊達は、圧倒的な応援コールの中、10ラウンド目のリングに立った。左を中心に攻撃する伊達は、骨折した右でもパンチをくり出す。だが、強打を受けた伊達のアゴの骨折が拡大し、口からは血がしたたり落ちた。 そんな中、伊達は、リカルドの一瞬のスキを突き、骨折した右で再びハートブレイクショットを放った。誰もが伊達の大逆転勝利を予想した必殺のパンチ。だが、リカルドは、倒れなかった。伊達のハートブレイクショットは、右拳の骨折で威力が全くなかったのだ。 リカルドは、伊達に止めを刺すべく、猛打で攻撃を強めた。そして、その右を受けた伊達は、ついにリングに崩れ落ちた。それと同時に、レフリーが試合をストップし、伊達の世界への夢は

  • S02E09 受け継ぐ資格

    • March 4, 2009
    • Nippon TV

    伊達から、日本の中軽量級のけん引役に指名された一歩。まだその自覚が全くない一歩の2度目の防衛戦の相手は、全日本の7位にランクされているハンマー・ ナオという選手だった。ナオに関する資料はほとんどなかったが、一歩はコツコツと練習をこなす。ジムには、一歩を尊敬する国体準優勝の板垣も入門し、賑やかになった。 ナオの試合のビデオを見た一歩は、8戦8勝のナオの強烈なボディーフックに目を見張った。元々3階級も上のジュニアウェルター急でデビューしたナオは、一歩との対戦を熱望し、フェザー級に転向したとか。ナオは、打たれ続けて腫れ上がった凄みのある面構えをしていた。 だが、鴨川からナオの本名を聞いた一歩は、愕然となった。かつて一歩を先輩と慕い、ランニングの際にいつもゲロを吐いたことから、“ゲロ道”とのアダナを付けられた山田直道が、今回の対戦相手のハンマー・ナオだったのだ。不器用で内気ながら頑張り屋の直道は、両親の転勤でジムを辞めたのだが、引越し先の地方でボクシングを続けていたらしい。 ビデオから分析すると、ナオは打たせながら前進して相手にパンチを浴びせる選手。板垣は、一歩なら間違いなく相手を病院送りに出来る選手だと言い切る。だが、鷹村は、精神的に甘い一歩が鬼になり切れないのではないか、と告げた。 まもなく、ナオが都内で出稽古をしていると知った青木と木村は、そのジムに偵察に行った。ナオのボディーフックは強烈で、スパーリングパートナーを3連続でKOにするほど。青木らの顔を見たナオは、本気で一歩のベルトを狙うと宣言した。

  • S02E10 噛ませ犬

    • March 11, 2009
    • Nippon TV

    いろいろなジムの若手ホープの噛ませ犬役を引き受けることで、ボロボロになりながらチャンスを掴み、這い上がって来たナオ。だが、相手が可愛い後輩だと知った一歩は、なかなか意気が上がらない。そんな様子を見た記者の飯沼は、ナオが一歩を目標に頑張って来たことを明かして奮起を促した。 鴨川会長の分析によると、不器用なファイタータイプのナオは、玉砕覚悟で接近戦を挑んでくる。これまでに、ごくまれに、噛ませ犬が逆に噛み付くケースもあるのだ。必殺のデンプシーロールは使えないが、鴨川は、全てにおいて分がある一歩に、チャンピオンとして真正面から受けて立つよう指示した。 計量で一歩の顔を見たナオは、握手を拒絶し、ベルトを奪い取る、と告げた。噛ませ犬の勝利予告に、取材に駆けつけた記者たちは、驚きの声を上げる。一歩は、ヤル気満々のナオに、本気で戦うことを誓った。 翌日、試合を前に、控え室のナオは、一歩が本気で戦ってくれると知り、嬉しさを噛みしめていた。一歩の後ろ姿を見失いたくないナオは、いつか対戦することを夢見てボクシングを続けてきた。ナオがボクサーとしての寿命が短い“打たれるボクシング”を選んだのは、ベストの状態のうちに憧れの一歩と戦うため。ナオは、この試合を自分の引退試合と考えていた。 先輩の一歩に最高の自分を見せる――。会長の八戸もあっけに取られるほどの気迫でリングに向かうナオ。地元から駆けつけてきた応援団の声をバックにリングに立ったナオは、チャンピオン・一歩の入場を待った。

  • S02E11 一歩VSハンマー・ナオ

    • March 18, 2009
    • Nippon TV

    『一歩圧勝』の予想で始まった元同門対決。第1ラウンド。ナオは、一歩の出鼻をくじく先制ラッシュを考えた。だが、ゴングが鳴ったとたん襲い掛かったのは、一歩の方であった。合わせようとしたナオの手をかいくぐった一歩は、右フックから連打の嵐。ロープ際に追い詰められたナオは、防戦一方で、開始30秒にしてダウンを喫してしまった。 カウント6で立ち上がったナオに対し、一歩の猛攻は収まらなかった。クリンチして休みたいナオを無理矢理突き放した一歩は、鬼の形相で畳み掛けるようにパンチをくり出す。客席の青木や木村らは、まるでケンカ腰の一歩をこれまで見たことがなかった。 ナオは、懸命に重いパンチで一歩を脅かした。しかし、2年前よりスピードが一段とアップした一歩に、ナオのパンチは全く当たらない。逆に一歩のパンチを受けたナオは、2度目のダウンをしてしまった。 一歩は、何とか早くナオをKOして、試合を終わらせたかった。だが、自分の2年間の努力と成長を憧れの一歩に知ってもらいたいナオは、懸命に立ち上がる。一歩から学んだ丸まってガードを固める“カメ作戦”を取ったナオは、この回、一歩の猛攻をしのいだ。 第2ラウンド。動きが速い一歩もボディーなら当たると気付いたナオは、八戸会長の指示で、即効性のあるミゾオチパンチを狙った。一歩の固いガードを右手でこじ開けたナオは、ここぞとばかりミゾオチパンチを叩き込んだ。手を使う方法は、噛ませ犬として這い上がってきたナオが覚えたえげつない作戦だったが、呼吸が出来なくなった一歩は、防戦一方。ナオの執拗なボディー攻撃を受けた

  • S02E12 プロの条件

    • March 25, 2009
    • Nippon TV

    ハンマー・ナオがチャンピオンの幕之内一歩に挑戦した日本フェザー級タイトルマッチの第2ラウンド。みぞおち打ちをテコに反撃に転じたナオのパンチは、一歩の顔面をとらえるようになった。噛ませ犬の思わぬ反抗に、会場からはハンマーコールが湧き起こる。 だが、ガードを固めてナオの攻撃を受けていた一歩は、突然気迫のオープンガードに変えて、打ち合う構えに入った。ナオのフックに対し、強烈なアッパーで威嚇する一歩。それでも前進するナオは、フックにみぞおちパンチを交えながら攻勢を強める。セコンドの八戸会長は、ナオに止めを刺すよう指示した。 その時、一瞬のスキを突き、ナオのボディーに一歩の強烈なリバーブローが突き刺さった。それまでナオが積み上げてきた攻撃を一撃で消し去る一歩のパンチ。八田会長は、ナオの苦しみ方を見て、あばら骨までへし折られたと直感し、タオルに手を掛けた。 だが、この試合を自分の引退試合と考えていたナオは、苦しみながらも立ち上がった。一歩も、その気迫に応えるように、ナオに猛攻を開始した。ワンツー、リバーブローの連打。そして、一歩の強烈な右ストレートを受けたナオは、ついに力尽きた。ナオに近寄るのをグッと我慢する一歩。そんな一歩を見て、鴨川は、王者の務めは果たした、と思った。 控え室に運ばれたナオは、スッキリした顔をしていた。そんなナオに、引退のことを口にする八田会長。だが、ナオは、自分を励ましてくれた一歩のインタビューを耳にし、ボクシングをまだ続けようと思った。

  • S02E13 イッポ・オン・ザ・ビーチ 2

    • April 1, 2009
    • Nippon TV

    ナオとの試合を終えたばかりの一歩の家に鷹村が姿を見せ、愛犬・ワンポを海に連れて行く、と告げた。鷹村の目的は、木村、板垣の3人で行う海合宿。鷹村らは、試合直後の一歩、青木の代わりにワンポを連れて行く、というのだ。 鷹村がなかば強引にワンポを連れて出かけて程なく、今度は、青木が恋人のトミ子と現れ、一歩を海に誘った。一歩は、トミ子の後から現れた憧れの久美にも一緒に行くよう誘われ、即OK。ところが、この合計7人と一匹が偶然海で出会ったことから、思わぬ騒ぎが起きた。 日帰りだとばかり思っていた一歩は、海に着いて、初めてこの旅行が一泊だと知った。青木が予約していたのは2部屋。ところが、青木とトミ子が同じ部屋に泊まると言い出したため、一歩はア然となった。久美が好きな一歩は、この機会に告白しようと考えてはいたのだが、いきなり同じ部屋に泊まるとは思ってもいない。夜、久美と海岸を散歩した一歩は、告白しようとするが、そのチャンスは訪れなかった。 一方、トミ子と海岸でお熱いラブシーンを繰り広げていた青木は、花火の明かりで、鷹村が痴漢行為を行っていると気付き、怒り心頭。だが、その鷹村も、合宿と聞いて遊びに来た鴨川の親友・猫田におどかされて失神寸前。そんな中、久美と2人きりになった一歩は、懸命に告白しようとするが、待ち疲れた久美は、いつの間にか眠ってしまった。 翌日、青木は、“痴漢”の鷹村をこらしめるため、大きなフナムシを挟み込んだお好み焼きを食べさせようとするが…。

  • S02E14 二つのスパーリング

    • April 8, 2009
    • Nippon TV

    海の合宿で、板垣に頼まれた一歩が、スパーリングの相手をすることになった。またとないチャンスに、本気モードの板垣は、自慢の速いステップを使って一歩を攻める。だが、一歩の重いリバーブローの直撃を受けた板垣は、たまらずダウン。板垣は、3ラウンドで4回のダウンを喫するが、それでも大満足。やがて、海合宿は、猫田も加わった花火大会で終わりを告げた。 ジムに戻って程なく、一歩は、今度は、音羽ジムの若手・今井のスパーリングパートナーを務めることになった。今井は、2年連続インターハイと国体で優勝し、アマチュア戦績は35戦無敗の有望株だった。 スパーリングで様子見から始めた一歩は、今井が逃げると打ってくるファイタータイプだと気付き、打って押し返す作戦をとった。一歩が打っても逆に打ち返してくる今井。鴨川は、一歩に憧れているという今井が、そのスタイルをマネしながらも自分のものにしていると気付き、舌を巻く。一歩は、今井がすでにプロの風格を身につけている才能豊かな選手だと感じた。 そんな中、ジムに戻って来た板垣は、一歩がスパーリングをした相手が今井だと知り、ア然となった。実は、板垣は、高校時代、今井と3度戦って全てKOで敗れていたのだ。一歩の感想は、口には出さなかったが、今井の方が実力的に板垣より一枚上。そんな一歩の胸の内を見抜いた板垣は、来年の新人王戦で激突する今井に、必ずリベンジすると誓った。

  • S02E15 板垣、デビュー戦

    • April 15, 2009
    • Nippon TV

    両国国技館で行われる鷹村の世界戦の日程が明らかになり、一歩は、同じ日、セミファイナルで3度目の日本タイトル防衛戦をすることになった。鷹村の世界戦の相手は、20戦20勝17KOのブライアン・ホーク。タイトルを奪取した時、わずか9日間しか練習をしなかった、と豪語するチャンピオンだ。鷹村は、ブライアンが自分をナメ切っていると知り、怒りに震えながら練習に精を出した。 両国での試合を2ヵ月後に控えたある日、鷹村の世界前哨戦と板垣、木村の試合が行われた。デビュー戦となる四回戦のリングに立った板垣の相手は、地味な雰囲気の牧野。板垣が鳴り物入りでアマから転向したスーパールーキーだったのに対し、牧野は2戦2敗でまだ勝ち星がない。ゴングの後、板垣は、全てフルスイングの牧野に、スピードのあるカウンター攻撃を仕掛ける。勝負は、誰が見ても板垣が優勢だった。 ところが、牧野の頭が板垣に頬に当たった直後、動揺した板垣に牧野の左が命中。ダウンした板垣は、懸命に立ち上がるが、今度は牧野の肘が当たり、再びダウン。この結果、板垣は、KO負けということになってしまった。 控え室に戻った板垣は、自分に当たったのが頭と肘で反則のはずだ、と興奮気味。だが、そこにやって来た一歩は、レフリーが止めなかったのが、故意ではなく事故と判断したためだ、と告げる。そして、気を抜いた板垣が悪い、と言い切った。ショックを受けた板垣は、負けた悔しさもあり、「幻滅だ!」と言い残して、控え室から姿を消してしまった。 一方、リングでは、木村がかろうじて判定で勝利し、いよいよ、鷹村の試合

  • S02E16 二羽の鷹

    • April 22, 2009
    • Nippon TV

    板垣、木村の試合後に始まった鷹村の世界前哨戦。対戦相手のモーリス・ウエストが軽やかなフットワークで姿を見せる中、鷹村は、最悪のコンディションでリングに立った。減量に失敗したのか、体調不良なのか、鷹村は、げっそりとした形相。リング上でよろける鷹村を見た観客は、まともにパンチが打てないかもしれないと囁いた。 第1ラウンド。全く力が湧いてこない鷹村は、ウエストを倒して早く試合を終わらせようと、いきなりラッシュを掛けた。だが、いつもなら相手をダウンさせることが出来る鷹村のパンチが軽かったため、ウエストにダメージを与えることが出来ない。鷹村はカウンター攻撃を仕掛けるが、相手の状態に気付いたウエストは乗ってこなかった。そして、焦る鷹村が、ラウンドの終了後に水を飲んだことから、形勢はさらに悪くなった。 勝負は、大振りしながら突進する鷹村を、ウエストがフットワークでかわす状況で第6ラウンドに入った。鷹村のパンチに力がないことを確信したウエストは、積極的に攻撃を開始。体が動かない鷹村は、ウエストの連打を受け、サンドバック状態になった。カウンターで窮地を脱しようとするが、鷹村は打ち負けて追い詰められる。懸命にクリンチで逃れた鷹村は、残り時間がまだ1分30秒もあると気付き、愕然となった。 そんな中、鷹村は、リングサイドで両脇に女をはべらせている外人が、世界戦の相手となるチャンピオンのブライアン・ホークだと気付いた。観戦するホークがニヤニヤしているのを見た鷹村は、ウエストの猛攻を受けながらも、怒り心頭で反撃を開始。カウンターでウエストを

  • S02E17 野生児

    • April 29, 2009
    • Nippon TV

    世界戦を前にした記者会見で怒りのあまり、チャンピオンのホークに殴りかかろうとする鷹村。そんな鷹村を懸命に制止した一歩、青木、木村の3人は、記者会見後、藤井を交えて世界戦の行方を占った。 藤井の分析によると、ホークは、理詰めでかつ芸術的なボクシングをするリカルドとは正反対で、動物的なカン、闘争本能、傲慢なまでの自己顕示欲は、まるで 野生児といってもいい。繰り出すパンチが全て必殺パンチだと聞いた一歩らは、ホークのボクシングスタイルがまるで鷹村とそっくりだと気付いた。 鷹村には減量というもうひとつの難敵が控えていたが、一歩らは、ボクシングを始めるきっかけを作ってくれたちょっと荒っぽい恩人を心からサポートしようと思った。 まもなく、鷹村をもっと良く知るためにそのアパートを訪ねた3人は、鷹村の姉と弟だという京香、渡と遭遇した。鷹村の父親は、リゾート開発やホテルなどを手掛ける大手の鷹村開発の経営者で、鷹村はその次男。2人は、鷹村が近々世界戦に挑戦すると知り、激励に来たというのだ。 京香らの話によると、鷹村は子供の頃から有り余る腕力が災いし、数多くの事件を起してきた。そして、鷹村は、中学時代、長男・卓が出場したラグビー大会の会場で暴力事件を起したため、親から勘当され実家から追い出されていたのだ。 その頃、卓と会った鷹村は、全く違う立場から励ましを受けていた。鷹村が、多くの暴力沙汰で家に泥を塗ったという卓は、その汚名を雪ぐためにも世界一になれ、と言うのだ。だが、勝ったらいくつかの会社を任せるという卓に対し、鷹村は、自分の居場所はリン

  • S02E18 極限の減量

    • May 6, 2009
    • Nippon TV

    鷹村の世界戦が近づき、鴨川ジムでの話題は、次第に試合のことが多くなった。当日のセミファイナルで行われる一歩の日本タイトルの防衛戦の相手は、ランキング5位の韓国人の“輸入ボクサー”に決定。だが、リラックスムードの一歩に対し、鷹村の戦いはもう始まっていた。 実は、普段の体重が90キロ近い鷹村は、試合までに20キロも減量する必要があった。鷹村のジュニアミドル級は、世界中の強豪がひしめくクラス。つまり、鷹村は、最強チャンピオンのホークと試合をする前に、まず地獄のような減量と戦わなければならなかったのだ。 鷹村の家での食事などは、姉の京香が管理した。鷹村が猛練習の後、やかんを載せたストーブのある部屋で口にするのは、バナナなどの減量メニューと体内の水分を唾液から除くための干シイタケだけ。一歩、青木らの応援を受けながら、鴨川の指導を受ける鷹村の表情には、いつしかピーンと張りつめた緊張感が漂い始めた。 残り5キロとなった鷹村は、いよいよ正念場を迎えた。練習でのパンチに切れがなくなり、まさに疲労のピーク。体内の余分な水分を出し尽くしたため、あとは骨身を削る作業だけになった。 京香の作るスープさえ口にしなくなった鷹村の考えたのは、水のことだけ。精神が冴えすぎ、幻覚にも襲われた。青木や木村は、鷹村が自分たちの考えも及ばない極限の状況にあると知り、尊敬の念さえ抱いた。 そんな中、ホークが余裕の表情で来日した。美女に囲まれるホークを見た鷹村は、激しい敵意を見せた。

  • S02E19 一触即発

    • May 13, 2009
    • Nippon TV

    公開スパーリングの日、実力の片鱗を見せつつも手抜きを繰り返すホークに対し、鷹村は、最悪のコンディションでリングに立った。減量による衰弱のため、スパー相手に連打を食らって倒れそうになる鷹村。取材をした記者たちは、7-3で鷹村の不利を予想する。鴨川は、世界戦の重みなどまるで頭にないまま遊びまわるチャンピオンを見て、怒りを露わにした。 やがて、行われた計量では、必死の減量が実を結んで、鷹村はリミットいっぱいでパス。だが、共に計量したホークは、鷹村の体を見て、まるでミイラだと嘲り笑った。記者会見でも、ホークは、不真面目な態度を取り続けて、鷹村を挑発。余りにもお粗末なホークの様子に、記者たちもその人間性を疑った。鷹村をバカにされて思わず掴みかかる鴨川に、ホークは逆に平手打ちを食らわす。これを見た鷹村は怒りに震え、記者たちも全員がホークに反発した。 試合当日、会場に詰めかけた観客が反ホークで一丸となる中、一歩は、控え室で会った鷹村に絶対勝って欲しいと頼み、自分もセミファイナルで必ず1ラウンドでKO勝利すると約束した。 3度目の日本タイトル防衛戦のリングに立った一歩は、韓国の強豪・李と相対した。自分のスタイルを貫き通すように、との鴨川の指示を受けて緊張する一歩。1ラウンドのゴングと同時に飛び出した李は、こん棒のように突き出す左のパンチを繰り出しながら、突進してきた。これを見た一歩は、得意のデンプシーロー ルで対抗。まもなく、一歩の左右の強打を連続して食らった李は、まるで人形のようにリングに崩れ落ちた。

  • S02E20 世界J・ミドル級タイトルマッチ

    • May 20, 2009
    • Nippon TV

    世界王座を狙う鷹村のお膳立てをするかのように、セミファイナルで1ラウンドKO勝ちを果たした一歩。試合終了後、報告をするため鷹村の控え室に行った一歩は、伊達を始め、各階級の日本チャンピオンがそろって詰め掛けているのを見て、ビックリ。日本中が応援している、と改めて伊達に励まされた鷹村は、鋭い目付きで必勝を誓った。 最後に、鴨川から“積み上げたものが拳に宿る”と言う言葉で勇気を注入された鷹村は、一歩や青木、木村らとのトレーニングを思い浮かべながら、控え室を出て、リングへと向かった。 会場は、16戦16勝16KOの鷹村の世界挑戦に、異常なまでの盛り上がりを見せていた。割れるような歓声を受けながら、ロープを飛び越えてリングに立った鷹村は、拳を高々と振り上げて観客に応える。 次いで姿を見せたチャンピオンのホークは、派手な衣装のホークガールズを従えて、華やかにリングに向かった。観客の罵声が渦巻く中、悠々と不敵に進むチャンピオン。鷹村は、そんなホークをリング上からにらみつけた。 やがて、両者がリングに上がり、リングアナによる選手紹介が行われた。その時になっても、ホークは、“鷹村Tシャツ”を破く、余裕のパフォーマンスを見せる。青木と木村は、ほとんど練習をしていないとの噂のホークの体が、威圧感を感じるほど鍛え上げられているのを見て、ア然となった。 全てのセレモニーが終わり、それぞれのコーナーに分かれる鷹村とホークの“二羽の鷹”。そして、いよいよ試合開始のゴングが打ち鳴らされた。

  • S02E21 BATTLE OF HAWK!

    • May 27, 2009
    • Nippon TV

    鷹村が、チャンピオンのホークに挑戦したWBC世界J・ミドル級タイトルマッチ。第1ラウンド、鷹村は、ノーガードで挑発するホークに、オーソドックスなスタイルからまるで速射砲のような鋭いジャブを放った。このパンチは、相手のガードを弾くほど強烈で、ホークはコーナーに追い詰められる。 ところが、ホークは、左手でロープを掴みながら、アッパーで反撃。ホークの基本を無視した変則ボクシングを初めて味わった鷹村は、ア然となった。体半分寝かせながら放ち、次々と鷹村の顔面を捕らえるホークの強烈なパンチ。追い詰められた鷹村は、コーナーを背にして気を失いかけた。 気を引きしめた鷹村は、得意のジャブと、ボディーの上下の打ち分けでホークに反撃。しかし、暴力と言っていいほどのホークの読めない変則パンチを受けた鷹村は、意識が飛んでロープにもたれかかる。幸いにもゴングに救われた鷹村は、肩で息をしながらコーナーに戻った。 鴨川は、眼光鋭くにらむ鷹村に「自分のリズムを守れ」としか言えなかった。近代ボクシングを根底からくつがえす、まるでストリートファイトのようなホークの“野生”に、鴨川はそれ以上授ける策がなかったのだ。 鴨川から気合の張り手を背中に受けた鷹村は、第2ラウンド、足を使ってスピードでかき回す作戦に出た。直線的に突進してくるホークに対し、細かいジャブで反撃する鷹村。イラつくホークに、ついに鷹村の強烈な右が入った。 だが、余裕のホークは、鷹村の上を行く高速ステップにギアチェンジ。鷹村は、軽快なスピードで迎え撃つが、スキを突くホークの強打を浴び、たまら

  • S02E22 ケンカバトル

    • June 3, 2009
    • Nippon TV

    鷹村が王者・ホークに挑んだWBC世界J・ミドル級タイトルマッチの第2ラウンド。スピードを上げた鷹村に対し、ホークは、あざ笑うかのように相手のスピードに合わせて打ち合いを始めた。両者の動きに差はないものの、当たるのはホークのパンチばかり。鴨川は、この状態を冷静に見て、ホークがこの手の戦いに慣れているからだと分析する。 まもなく、ロープ際で捕まった鷹村は、ホークの連打を浴びて2度目のダウン。カウント8で立ち上がったものの、失神状態の鷹村は、ホークの位置を確認できない。残り30秒。鷹村はようやく意識を取り戻すが、次にダウンすればKO負けは必至だった。 ところが、ジャブをスウェイし、のけぞったホークに鷹村の左が偶然当たってから、形勢が変わった。さらにのけぞってパンチを避けるホークに鷹村の左が連続して命中。バランスを崩したホークは、マットに叩きつけられるようにダウンを喫したのだ。渦巻く歓声の中、カウント7で立ち上がったホークは、ダメージダウンではなかったため、ニヤニヤとおどけて見せる。 ホークの弱点が見えたと鴨川に告げた鷹村は、第3ラウンド開始早々、再び同じパターンでダウンを奪った。限界まで上体をそらすホークのスウェイバックは、もしパンチが当たれば一番不安定な体勢でダメージを受けるのだ。ブチ切れるホークを見た鷹村は、逆にケンカバトルで応え、ノーガードで相手を挑発。両者フルスウィングの必殺パンチが飛びかうも有効打がなく、第3ラウンドはそのまま終了した。 第4ラウンド。ケンカファイトに変えた鷹村は、リズムを取り戻して勢いづく。そ

  • S02E23 支える手

    • June 10, 2009
    • Nippon TV

    鷹村が、開始のゴング直前、観客に向かってKO勝ちを宣言した第5ラウンド。勝利を期待する歓声の中、突進した鷹村は、積極的に打って出た。ロープ際までホークを追いつめる鷹村を見た観客は、KOが近いと大盛り上がり。 そんな中、セコンドのミゲルは、ホークと同じ力量の鷹村が、なぜこのラウンド、急に猛攻を仕掛けてきたのかを考え、ある結論に達した。ミゲルは、すぐにホークに相手のボディーを狙い、さらにガードを固めるよう指示する。その結果、このラウンドでは、鷹村が宣言したKOシーンは見られなかった。 コーナーに戻った鷹村の体の汗を拭いた鴨川は、ようやく鷹村の第5ラウンドのKO宣言の意味に気付いた。汗を拭いた鷹村の皮膚からは、厳しい減量が影響し、それ以上汗が滲んでこない。自分のスタミナの限界を悟った鷹村は、第5ラウンドで試合を終わらせるつもりだったのだ。ミゲルは、ボディー攻撃に鷹村が顔をしかめたとホークから聞き、相手の“ガス欠”を確認した。 第6ラウンド。鷹村は、鴨川の心配通り、タコ殴りにされてロープ際に追いつめられた。ホークの左フックから大降りのアッパーをまともに食らった鷹村は、そのままダウン。何とか立ち上がった鷹村の右目は腫れ上がり、相手の左のパンチが見えなくなった。 ボロボロの鷹村に容赦なく突き刺さるホークの連打。まさにサンドバック状態になった鷹村は、ついに自分のKO負けを予感した。だが、ホークの強打を受けて 意識が遠ざかる中、鷹村は、鴨川や、一歩、木村らの手が自分の背中を支えてくれているように感じた。ジムの仲間の顔を思い浮かべた

  • S02E24 王様

    • June 17, 2009
    • Nippon TV

    鷹村が、王者・ホークに挑んだ世界J・ミドル級タイトルマッチの第7ラウンド。大観衆が鷹村の巻き返しを期待する中、ホークは鬼の形相で攻勢に出た。ホークの変則パンチの連打を顔面に受けた鷹村は、意識が吹っ飛んで防戦一方。ホークは、ここぞとばかりフィニッシュを決めようとパンチを繰り出した。 ところが、意識を超える野生の本能が甦った鷹村は、突然猛反撃を開始。壮絶な打ち合いの後、相手の懐に飛び込んだ鷹村は、ホークのリバー〈肝臓〉、テンプル〈コメカミ〉、アゴといった急所のみを鋭いパンチで狙い始めた。そして、鷹村のアッパーをアゴに受けたホークは、たまらずマットに膝から崩れ落ちた。 カウントを始めるレフェリーの指示でコーナーに戻った鷹村は、ようやく意識を取り戻した。自分が相手をダウンさせたと気付いた鷹村は、さらに闘志をむき出しにする。ホークがカウント8で立ち上がるや、鷹村は、KOを狙って突進。だが、第7ラウンドは、そこで終わった。 誰もが試合の終了を予想した第8ラウンド。鴨川から赤い手形を背中に付けられた鷹村は、「王様になって帰って来る」と告げ、笑みさえ見せながらリング中央へと進んだ。 このラウンド、ホークは、最初から怒涛のラッシュを見せた。この猛打の嵐をガードでこらえた鷹村は、右クロスで応える。互いの連打の後、鷹村のストレート、アッパーが立て続けにホークに命中。ホークは、上体反らしからのパンチで反撃する。 そんな中、鷹村は、相手の上体反らしからのパンチに、強烈なカウンターを合わせ、再びホークをリングに倒した。一歩をはじめジムの仲間たち

  • S02E25 銅像をどうぞ

    • June 24, 2009
    • Nippon TV

    鷹村の世界タイトル奪取で歓喜のルツボと化す会場。鴨川や一歩らジム仲間に祝福されて、満足そうに笑う鷹村。チャンピオンベルトを締め、青木に肩車された鷹村は、両手を高々と上げて歓声に応える。リングサイドの卓、渡、京香の兄弟たちも、心から喜んだ。 1週間後、ジムに等身大の鷹村の胸像が届けられた。台座に、『王座奪取記念』とあるのを見つけた一歩らは、鷹村がそれを試合前に注文していたと知る。ところが、青木が、この胸像の腕を誤って折ってしまった。 そんな中、鷹村は、胸像のミニサイズの置き物を300個も持ち、ご機嫌でジムに現れた。この置き物は、ひと儲けしようと考えて作った鷹村グッズ。胸像の腕のことを知った鷹村は、普段なら怒り心頭で大暴れなのだが、逆に青木に優しく話しかける。ミニ鷹村像を全て売りさばくよう鷹村に命じられた青木は、仕方なく繁華街の路上に座るはめになった。 まもなく、デビュー戦でKO負けした板垣の2戦目が行われた。元々、実力のある板垣は、初戦の黒星で吹っ切れたこともあり、あっさり1ラウンドKO勝ち。その夜、祝勝会をするという板垣家に招かれた一歩は、両親やファンだという妹・菜々子と一緒に、食事をすることになった。この板垣の家族がダジャレ一家で、一歩は、チャンピオン級の“ワザ”を連発する板垣の父親にやられっぱなし。 翌日、ダジャレ好きの鷹村は、チャンピオンのプライドもあって、板垣の父親に挑戦に出かけた。しかし、戻って来た鷹村は、返り討ちに遭ったらしく、板垣の父親を“師匠”と呼ぶまでになっていて―。

  • S02E26 NEW CHALLENGER

    • July 1, 2009
    • Nippon TV

    鷹村の世界王者奪取で、一気に活気づく鴨川ジム。春先には、一歩の4度目のタイトル防衛戦、青木の日本タイトル挑戦、板垣の新人王戦などイベントが目白押し。記者の取材を受けた一歩は、控え目ながらも決意を語る。 そんな中、練習帰りの一歩が、突然現れた宮田に、いきなり胸倉をつかまれて、文句を言われた。実は、宮田は、ジムを通して何度も一歩との試合を申し込んでいたのだが、ことごとく拒否されていたようなのだ。以前、プロのリングで決着をつけようと約束したという宮田は、一歩に裏切られた思いだったのだ。 鴨川から何も聞かされていない一歩は、自分の力がアップしたという自負もあったため、慌ててジムに戻り、事実関係を質した。これに対し、鴨川は、宮田の所属する川原ジムからのタイトルマッチの申し込みを断わったとあっさり認める。そして、今、一歩が宮田と戦った場合、何度シミュレーションしても、全く勝ち目がない、と断言したのだ。 一歩がとぼとぼとジムから姿を消す中、鴨川は、改めて一歩の必殺技・デンプシーロールのことを考えた。 デンプシーロールは、振り子の原理で左右から襲う強打。しかし、規則正しいその運動は、相手にとってタイミングが取りやすく、カウンターの絶好の餌食になる。ジャブを基本とし、スピードの流れの中から、相手の機能を停止させる近代ボクシングを学んだ宮田。一歩は、デンプシーロールを手に入れてから、近代ボクシングに逆行する方向に進んでいた。このため、鴨川は、一歩のデンプシーロールこそが宮田戦においての致命的な弱点になると考えたのだ。 一方、鴨川の言葉

Season 3 - はじめの一歩 Rising