英雄パーティ「炎の竜牙」の雑用係・クルトはある日、「スライムも倒せないお荷物」と言い渡され、一方的にメンバーを外されてしまうことに。お金もなく、仕方なく職業斡旋所で面接と適性検査を受ける。適性とは「神から授かった才能」で、職業選択にも大きな影響がある。しかし、クルトは戦闘系の適性が全て最低のGランクだと判明。なんとか辺境町の城壁補修工事の仕事にありつくクルトだったが、セメント塗りで類稀なる成果を見せることに!?
王立魔法技師研究所の所長にならないかと誘われたクルトは、「自分の今の仕事はここで働くこと」だとユーリシアを手伝うことを選ぶ。二人は引き続き、鉱石掘りへ向かう。二手に分かれて掘り始めると、ユーリシアは大粒のトパーズを見つけて大喜び。しかし、クルトはあっという間に坑道を作り上げ、さらに大量のミスリルを採掘していた。その貴重さに驚くユーリシア。一方、クルトはミスリルを屑石として廃棄しようとして…。
クルトがオフィリアの工房で出会い、呪術を解いた少女・リーゼは、実は第三王女のリーゼロッテだった。オフィリアたちはリーゼに呪いをかけた犯人が王宮内にいるとにらみ、作戦を練る。架空の工房をつくり、そこでリーゼを修行させれば、犯人は情報を集めるために動き出すと踏んだのだ。一方、クルトは食堂で出会った冒険者パーティ「サクラ」の3人の手伝いで、荷運び役として洞窟探索を共にするが、巨大なアイアンドラゴンゴーレムに遭遇してしまう。
自身の戦闘系以外の適性がSSSランクだと知らないクルトは、ユーリシアたちと共に辺境町で工房を新設することに。工房の建設予定地に到着した一行は、「3日あれば建設が完了する」というクルトの言葉に驚きつつも、任せて宿へと向かう。そこでユーリシアは冒険者パーティ「サクラ」の面々にもクルトのことを伝え、仲間に引き入れることにする。その翌日、ダンゾウは秘密裏に情報屋に接触し、洞窟の一件の黒幕を突き止めようと動くが…。
英雄パーティ「炎の竜牙」のマーレフィスは、所属パーティの失態を理由に司教から破門を告げられる。なんとか食い下がろうとするマーレフィスに提示された破門回避の条件は、第三王女・リーゼロッテの暗殺だった。一方、リーゼの護衛を固めようとするオフィリアたちは、クルトの強力な「呪い返し」で難を逃れる。さらなる対策を考えようとしたその時、警鐘が鳴り響き、数千体のスケルトンが辺境町に襲来する…!
「一緒に、西の遺跡を掃除しに行きましょう!」の言葉と共に旅立ったクルトとリーゼ。だが、先発していたユーリシアやアルレイドはスケルトンの数の多さに手を焼いていた。カンスやダンゾウも加わりながら、魔物の発生源を探すユーリシアは、ついに発生源たるデーモンロードと対峙する。クルトの魔法晶石をもってしても倒しきれない難敵に立ち向かっていくが、気づけば別行動のクルトがマーレフィスのいる場所へ辿り着いてしまい…!?
悪魔襲撃事件の報告のために、リーゼは工房主代理としてタイコーン辺境伯のもとを訪れていた。権力を保とうとするタイコーンを前に、リーゼは警戒しながら会食に臨むが、工房の情報を聞き出そうとするタイコーンの詰問にうまく立ち回れず、「工房主の太守就任」を取り付けられてしまう。クルトの存在を公にできないゆえに苦しむ一行。しかし、当のクルトは「もらった卵が孵った」と、クルトに似た女の子を抱いて現れる。
とある依頼から山間の村を訪れたユーリシアやクルト。家畜用の餌を作っているところにドラゴンが飛来する。「うちの田舎ではよくあること」とクルトは気にしないが、ユーリシアは殺気を感じ取り、警戒する。その刹那、現れたのは魔族のソルフレアだった。ソルフレアは「子どもを渡して」とだけ告げ、ユーリシアたちに襲いかかる。デーモンロードを倒したのがクルトたちだったことをソルフレアが知っていることにユーリシアは驚きつつも対峙する。
クルトたちの工房に、工房主として「リクト」と名乗る男がやってくる。それはリーゼが作り出した幻で、実態はなかったのだが、クルトは気づかない。その傍らでミミコから「アクリについての調査結果が出た」と知らせが入る。ミミコからの意外な報告内容に一同は戸惑うが、アクリとこれからも共にすごすことを決める。一方で、地下に捕らえたソルフレアはクルトとの対話を望む。「ヒルデガルド」をキーワードに、タイコーン辺境伯の不穏な動きが見え始めて…。
TBA