今月から始まった大河ドラマ「べらぼう」。主人公は江戸中期に活躍した蔦屋重三郎だ。遊郭街「吉原」で出版プロデューサーとして頭角を現した後、写楽や歌麿といった才能ある浮世絵師を見いだし、江戸の“メディア王”とも呼ばれた人物。蔦重を育てた吉原遊郭の今に残された歴史の痕跡を訪ねる。また、メディア王として現代ビジネスに残した足跡を取材。蔦重の知られざる人物像とその時代の魅力を伝える。
２０２５年は、一体何が流行するのか？ことしも続くと見られる物価高に対し、人気を集めているある食品。酒離れが進む中、密かにブームとなっているのが国内産のあるお酒。オーバーツーリズムでの混雑対策として、「徒歩」で移動する新しい観光の形。そして、家族の思い出を保存しようと人々が殺到しているあるサービス。暮らしに役立つこと間違いなし。ことしのトレンドを大胆に予想する。
生まれたばかりの赤ちゃんが遺棄される事件が後を絶たない。最新の統計ではおととし９人、この２０年で１８５人の赤ちゃんが生後０日で亡くなった。背景に何があるのか。事件に関与した母親へのインタビュー、首都圏で起きた事件の裁判記録、女性支援団体の実情を取材。出産する女性の社会からの孤立、男性パートナーの無関心など課題が見えてきた。小さな命を守るために社会に何が必要なのか考える。
首都圏で暮らす外国人は、国の在留資格の緩和などを背景に、コロナ禍以降急増。去年１４０万人を超え過去最多となった。様々な地域で、異なる国や文化の人たちがともに暮らす「サラダボウル化」が各地で進んでいる。吉祥寺の飲み屋街、上野のアメ横、西葛西のリトルインディアなど、最前線の現場を取材。働き手として、生活者として外国人の存在感が増す「サラダボウル社会」とどう向き合えばいいか考える。
先週、埼玉県八潮市で発生した大規模な道路陥没事故。トラックに乗っていて穴に転落した男性の捜索は難航。県が節水を呼びかけていることなどから市民生活への影響も続いている。事故現場近くからの中継を交え、捜索の最新状況を報告。専門家への取材から下水道管の破損が起きたメカニズムや原因を探る。更に緊急点検を始めた首都圏の自治体も取材。私たちは地下に潜むリスクにどう向き合っていけばいいのか考える。
生活の様々な場面でポイントをためる「ポイ活」。市場規模は１兆５千億円に上っている。いまや買い物の時にポイントをためるのは当たり前に。「ちょっとお得感」が人々を駆り立てている。中には、ポイ活を極め、家計を支えている猛者も登場している。さらに行政がポイ活アプリを作って健康サポート施策を実施したところ大反響に。企業もビッグデータ収集に活用している。ポイ活で変わる私たちの暮らし、その最前線に迫る。
高血圧で対策が必要な人は推計で４３００万人。心筋梗塞や脳卒中など深刻な病気につながる。しかし、症状が少ないため放置する人が多く、適切に血圧管理ができていない人は７割に上るとされる。そうした中、いま「手軽な」「効果的な」対策が次々登場。通院しなくても血圧データを管理しオンライン診療も受けられるアプリや、減塩ではなく、野菜に含まれるカリウムを多く摂取し塩分を排出する食事法。対策の最前線を追う。
年間死亡者数が１５０万人を超える「多死社会」日本。自分の死後に何を残すのか悩む人は少なくない。そうした人を支援するサービスが次々登場。大手保険会社や都内の寺院では、家族に手紙を書いてもらい、本人の死後に渡す取り組みを始めている。また、家族以外に資産を残す「遺贈寄付」では、あるＮＰＯが、不動産も含めて寄付できる包括遺贈のサービスを始めた。当事者達の思いを取材する。
１９４５年３月１０日の東京大空襲。犠牲者は１０万人以上と推計される。実は、ほとんどの遺骨は誰のものか分かっておらず、遺族の元に返されていない。そして、関東大震災の遺骨と同じ施設に安置されている。いったい何故なのか。遺体の埋葬にあたった都の元職員の証言記録や、今回独自に入手した、埋葬の様子を写した写真の分析、そして遺骨なき弔いを続けてきた遺族への取材などから、その背景を探っていく。
関東甲信越にある６つの「世界遺産」。佐渡では、遺産登録された金採掘の歴史や文化に触れ、地元の食事やトキの鑑賞なども楽しめる。富士山では、登山ではなく、浮世絵など「芸術の源泉」となった景色巡りや、富士講と呼ばれる信仰の痕跡に触れる。富岡製糸場では、遺産だけでなく、地元の人たちが人と人との交流を生み出そうと始めた、新しい取り組みを取材。観光地としての新たな魅力に迫る。
子宮頸がんを防ぐためのＨＰＶワクチン。１０年ほど前、接種後の症状に対する不安が広がり、一時、接種率が大きく低下。いまでも以５割ほどにとどまっている。そうした中、医療現場では、接種後の症状に対し丁寧に診察を行う仕組み作りが進んでいる。また、医療者や学生たちがワクチンに関する正確な情報を伝える取り組みも広がっている。ワクチンの効果や安全性をどう考えればいいのか。最新の情報を紹介する。
いま、睡眠を最新のテクノロジーで改善する「スリープテック」を活用した製品やサービスが急増。市場規模は５年で４倍以上になる見込みだ。ベッドやパジャマなど寝具に加え、注目を集めるのがゲームアプリ。人気キャラクターを集めるインセンティブによりユーザーの睡眠時間が１時間以上の伸びたという結果も。企業も従業員の睡眠を支援するため、昼寝ルームの設置や、睡眠リズムを整えるデバイスの導入など取り組みを進める。
いまやシニアも楽しむＳＮＳ動画。代表的な「ＹｏｕＴｕｂｅ」利用率はこの１０年で３倍に急増。９０歳のある女性は、コロナ禍から夢中になり、いまや自分の暮らしを紹介するユーチューバーとして動画投稿するまでに。一方、タイパを重視する若者に人気を集めるのが３分程度のショートドラマ。企業が広報戦略として活用するなど広がりを見せる。短時間でどうやって視聴者の心を動かすのか。試行錯誤する制作現場も取材する。
町の防災や防犯、美化など地域のつながりをになってきた町内会。しかし、加入率は年々減少し解散も相次いでる。先月も川崎市の武蔵小杉駅近くのある町内会が解散を決めた。時代に合った形で残すことは出来ないのか。業務を徹底的に減らしＩＴ化することで存続をはかるつくば市の町内会。若い世帯に対し、会費に見合ったイベントやサービスを徹底することで活気を取り戻した新潟県長岡市の町内会など。模索する現場を取材する。
いま子どもを「持ちたくない・いなくてもよい」という人は３５％を超える。そうした中、子どもを持たない選択について語った一冊の本への共感が広がっている。背景にあるのが「母親に求められる責任の重さ」や「子どもの将来を取り巻く社会への不安」。また、子どものいない人生を歩む４０代前後の人々の中には、社会で子育て支援が拡充される中、生きづらさを感じる人も。語り始めた女性たちの声に耳を傾ける。
移住は、昨年の相談件数は過去最多の６万件を突破するなどブームが続く。だが、ことしの移住希望地ランキングで、初めて東京都がランクインし、群馬県が１位を獲得するという異変が起きた。東京多摩地区の自治体が始めた移住支援策や、都心へのアクセス、自然に囲まれた暮らしを享受する移住者。群馬県が推奨する“転職なき移住”により、新幹線通勤をする移住者。コロナ後に生活スタイルが多様化し変化する移住の潮流を取材する。
ラジオ業界の市場規模を表す広告収入の推移が増加に転じるなど、いま「音声メディア」の人気が再燃している。ラジオ番組が、タイパ時代に疲れた若者の癒やしになったり、中高年女性の居場所になったり。ＳＮＳやイベントと連動しファン層は拡大。また聴取環境が進化し、いつでもどこでも“聞ける”ことで、映像メディアより“効率よく”学び情報を得るツールとしても注目が集まる。再評価される「音声メディア」の魅力とは。
フランスなど海外での人気が高まっている「少女まんが」。ファンは、女性が社会に疑問を抱き葛藤する姿を心情細やかに描いていることが魅力と語る。日本でも、恋愛だけでなく「自分らしさ」や「憧れ」を描いた少女まんがは、いつも少女達に寄り添ってくれた存在だ。番組では、人々が思い出の一冊を求めに訪れる少女まんが専門の図書館や、大手出版社も取材。どのようにして日本独自のエンタメ文化は生まれてきたのか迫る。
今回のテーマは「がんと家計」。いま、がんは新薬の開発などで治療が可能になるケースが増える一方で、長期にわたる治療が家計に重くのしかかっていることも取材で見えてきました。さらにせっかく入っていた医療・がん保険も、進歩を続ける治療に対応する見直しをしていないと頼みの保険金がおりないことも。もし突然がんと告げられたら？貯金や保険など、がんから家計を守るためにおさえておくべきポイントをお伝えします。
いま褒め方を学ぶセミナーが盛況、ニーズが高まっている。どうやったら“褒め上手”になれるのか。日常的に“褒める時間”を活用して、関係改善に成功した家族。路上で１万人以上をハイテンションで褒めてきた男性。かつての競争主義をやめ“褒めシステム”を導入した飲食チェーンなどを取材。スタジオには言葉のスペシャリスト・齋藤孝さん、スポーツで怒らない指導を実践する益子直美さんを招き、褒め方のヒントを探る。